小林秀雄講演: ゴッホについて/正宗白鳥の精神 (第7巻) (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 7巻)
小林秀雄講演: ゴッホについて/正宗白鳥の精神 (第7巻) (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 7巻) / 感想・レビュー
双海(ふたみ)
これもよく大学生の頃に何度も聴いたな。当時はYouTubeで。いまも残っているのかな。当時は教授からいただいた史料の翻刻バイトをやりながら、耳だけは小林秀雄に貸していた。青木周蔵や陸奥宗光の書簡をWordに打ち込むときに、これは果たして歴史なのか、小林秀雄なら何と言うだろうかとふと手を止めて黙考したこともあったな。アカデミックな歴史学の方法論を学びつつ、小林秀雄の歴史の捉え方が私にとって良い補助線になってくれた。それでかなり救われたところがあった。
2021/05/02
ジャズクラ本
◎この巻号のCD1は小説から文学論、そしてゴッホに至る。小説とは小人の説也と小林が説くので、試みに広辞苑を繰ってみると「小説家諸流は蓋し稗官より出づ、街談巷語は道聴塗説の者の造る所也」とあり、どうやらそういうことらしい。CD2は全編正宗白鳥。前半はもう志ん生落語そのもの。電車の中で聴くのは危険。解説は茂木健一郎。/小説とは/告白という文学/ゴッホの人生/個性と戦う/座談会の思い出/白鳥のリアリズム/天賦の才/内村鑑三と正宗白鳥
2020/02/23
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