さざ波の記憶
さざ波の記憶 / 感想・レビュー
Kiro
読んでいて、心安らぐリズムで文章が流れていきます。装幀もフォントも僕好みの本で、久しぶりに当たりだと思えた本でした。ゆとりのある本な気がします。新潮社ってステキな本を世に出す出版社なんだな〜って思わされました。著者の他のエッセイも読んでみたいです。
2020/05/16
qoop
亡父・安西水丸のスケッチに娘・安西カオリが綴ったエッセイを付した父娘共作の画文集。衒いなく語られる父の絵へのこだわりを読みながら彼のシンプルな線描を眺めていると、迷いのない筆の奥にある決意のようなものが透けて見える気がしてくる。父が絵に向き合う姿勢と、それを聞く娘。分野は違えど通底するものがあるのだろうと察せられる。装丁を含めて愛し差を感じる一冊。
2020/09/07
春
素朴で静かで、丁寧に作られた一冊。表紙も装丁も挿絵もみなシンプルで美しく、大切にしたい本になった。静かであっても、読んでいてどこからか波の音が聞こえてくるような、そんな印象的なエッセイだった。2冊続けて灯台の出てくる本を読んだので、灯台を見に出かけたくなってしまった。
2022/11/04
tomo6980
もちろん、装丁買いに決まっている。少しずつ、少しだけ語られる水丸さんのことが、やっぱりうれしい。ちなみに東京から函館へ行く話、新幹線で4時間だけど、そこから札幌までも4時間なんだよなあ、と道民は思う。
2021/04/19
turnstiles
☆☆☆☆ こんな美しい本に出会ったのも久しぶりだ。
2020/01/14
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