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出雲の阿国 中之巻

出雲の阿国 中之巻

出雲の阿国 中之巻

作家
有吉佐和子
出版社
中央公論新社
発売日
1979-06-01
ISBN
9784120001581
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出雲の阿国 中之巻 / 感想・レビュー

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D21 レム

すごいすごい。お国、三九郎、傳介などの上巻からの登場人物に加えて、九蔵にお菊など癖のある鮮やかな人物が加わり、嫉妬に野心に足掻きに混迷。その末に生まれでてきた「天下一阿国歌舞伎」。後半の盛り上がりは秀逸!阿国の踊りへの確固たる信念が姿を現し、とてもよくわかった。「かぶく」とは演者が自ら踊りに酔い、それが観客に伝染して一体となった陶酔状態になること。天性の踊り手は「かぶく」かどうかでわかる。四条河原、二条柳町。激動の戦国時代、秀吉、石田三成、家康などの違いがくっきりとわかり、歴史物としてもおもしろい。

2014/12/13

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