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文章読本

文章読本

文章読本

作家
丸谷才一
出版社
中央公論新社
発売日
1977-09-01
ISBN
9784120007385
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文章読本 / 感想・レビュー

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いろは

かなり難解だった。その難解だと思う理由は、読者に教養を求めているからだと思う。例えば、この作品で紹介された『野火』や『マクベス』などなど。その作品を読んだことがあれば、この作品をより一層楽しめると思う。また、著者の丸山才一は、谷崎潤一郎の大ファンであることがひしひしと伝わってくるので、谷崎潤一郎の作品もよく読んでおけば、さらにこの作品を楽しめると思う。何回も話題にしている谷崎潤一郎の『文章讀本』が、私も読みたくなった。他にも、漢文や古文や英文が話題になっているから、国語好きにはたまらない作品だろうと思う。

amanon

内容はともかくとして、本書で引用されている文章の大半が、今は殆ど読まれることが無くなっているということが気になる。ほんの三十数年ばかりの間に我々は多くの貴重な物を忘れてしまっているのではないか?と。また、先に読んだ谷崎版と同じく、言文一致を遂げて間もない口語文が抱える危うさ、難しさ、そしてそれが故の可能性についても改めて考えさせられることに。それから何より、普段何気なく文章を書き散らしている者として、著者が説く文章作法はかなり重く響いた。文章というものはもっと丁寧に書くべきではないかと…ちと反省。

2014/01/30

ミスター

レトリックとは自分のために行うという詐術ではなく、他人にまともな奴だと思わせるための技術だという論調は納得できる。9章の「野火」論。もう一度、野火を読みたくなる。

2017/02/02

さく

文語体で書かれた文章を多く読もうと思った。あと、漢文の勉強も必要だな。

2015/03/20

うぱこ

書くことがあれば、文章は力強くなる。

2022/12/23

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