天の川の太陽 下
天の川の太陽 下 / 感想・レビュー
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日本書紀をベースとして、大海人皇子が壬申の乱に勝利するまでを著した意欲的な長編。 書紀を正史としつつも大本営発表である書紀の記述をそのまま採用せず、納得できる解釈を提示しながら、物語を膨らませるためのフィクションもうまく混ぜ込ませている。 見慣れない名前や似たような名前、素直に読めない地名、「。」で文を区切らない独特なスタイルなど、読む上で躓く部分も多いかもしれないが、慣れてくれば時間が経つのを忘れてしまうほど没入できる。
2018/09/28
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