色ざんげ
色ざんげ / 感想・レビュー
Hisashi Tokunaga
「大田文学ってどう」;昭和59年版の著者あとがきは短いながら必読。パリ帰りの画家がこれほど当時のプチブル御嬢さんにモテルとは昭和初期の良き時代を彷彿させる。慶応の学生も然り。宇野に言わせれば本小説は東郷からの聞書きがベース。馬込文士のエース宇野。離婚を目前にした画家の住まいは蒲田。画家に絡む井上もと子は洗足。西条つゆ子と住まうために求めた借家は大森。友人の一人は梅屋敷に住まう。いくつかの謎ー蒲田方面らしい沼地に近い住宅地って?マレー人の野球選手って?最終小田原行きの列車に蒲田から乗るには東京駅が一番?
2016/04/08
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