空の英雄メルモーズ
空の英雄メルモーズ / 感想・レビュー
印度 洋一郎
1920年代から30年代にフランスで国民的英雄となったパイロット、ジャン・メルモースの生涯を、友人である作家がものした伝記。戦間期のフランスの航空事情も色々わかって面白い。専ら、フランスからアフリカ、そして南米までの郵便空路の開発が話の中心だが、当時の長距離飛行は命懸けだった事がわかる。メルモースも、シリアで不時着して砂漠を踏破し、モロッコではムーア人に捕まって拷問され、アンデス山中でも愛機を直して脱出した。大西洋横断飛行で行方不明になった直後に書かれたものだからか、メルモースを悼む散文詩みたいな文が多い
2015/12/19
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