光る源氏の物語 下
光る源氏の物語 下 / 感想・レビュー
優希
読み応えがありました。好きな作品を考察して語る学術書。学ぶことが多くありました。改めて『源氏物語』が読みたくなります。
2021/12/07
やいっち
実に読みごたえがあった。対談の充実ぶりに感心。読了に時間を要したのは、読み飛ばしたくなかったこともあるが、引用されている原文を読み解くのに苦労したから。結局、読み切れず、付されている丸谷氏の現代語訳に頼るばかり。情けない。年内にも再読する。谷崎か誰かの現代語訳源氏物語も読みたい。
2019/05/16
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
物語の後半、紫式部がどんどん小説に手練れてくる一方で、年老いてもくる。匂宮以降、宇治十帖を終えるまで、この二人の大家には、彼女の筆のいい時と悪い時がくっきりと見えたようだ。大変優れた「源氏」ガイドにして文学論だった。ここまできたら『紫式部日記』も読まなくては。
2016/08/27
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
充実した対談、退屈な宇治十帖を読む視点を得られて満足(^^)「ここ長い!10分の1でいい」「物わかりの悪い読者がいたのでは」「中の君に自殺させることが無理と分かって浮舟を出してきた気配。長編小説ならよくあることだが、それなら前の部分を少し書き直せばもっとよくなった」「書くそばから持って行かれ、推敲する暇がなかったのでは」小説家目線冴える。宇治の大君は拒否ではなく「結婚に対する恐怖と危惧」ではないか@ボーヴォワール「第二の性」に詳細。大君は二心もった男に絶望する女、浮舟は二心持ってしまった女の問題では説。
2021/12/29
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