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源氏供養 上巻

源氏供養 上巻

源氏供養 上巻

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
1993-10-01
ISBN
9784120022494
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源氏供養 上巻 / 感想・レビュー

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帽子を編みます

【源氏物語を読もう】橋本治、『窯変〜』を書くにあたって、どれほど学び考えたのでしょう。全てに頷くことはできませんが、読んでいるときは心を動かされ、新たな発見に浮き立ちます。隣で語りかけ同意を求めてくるような橋本治の文章に流されます。源氏物語については女の立場を思います。当時の仏教説話では女に生まれるのは正しくないこと、女はただただ出家し、この世ではない極楽を目指すこと。この前提を確認して物語世界を味わう必要がありそうです。登場人物たちの年齢設定が猛烈に若くて、近親相姦的な禁忌よりも嫌悪感が湧いてきます。

2024/03/29

けろ

追悼4冊目。圧倒的知識でわかりやすく書かれているのだが、源氏物語を熟知しているわけではないので難しかった。「源氏物語の”影の主役”は誰か?」を「影の主人公は夕顔」。「源氏物語の影を作る女の流れは「夕顔ー玉鬘ー浮舟」」と説く。玉鬘なんてまるで注目していなかった人物なので興味深かった。

2019/02/11

知降 星人

世界は「男のもの」で、結局女はその道具になるしかなくて、それはとってもつまらない―まず紫式部はそう考えたと思います。 「そしてそれならば」と、次が来ます―「どうせなら、私の味方をしてくれるような素敵な男を主人公にした物語を書きたい」と。

2024/03/13

kiko

勉強になります。平安時代にモラルはなかったとか、高貴な女君はやることなくて寝てばっかり(姿勢がね)とか、思い込みがぶち壊されて楽しい。

2024/02/25

やまざき

源氏物語を通して、平安時代の社会を覗き見できる本。古典をこうやって読めれば、面白いんだろうなぁといういいとこ取りをさせて貰った気分。いかに今の常識と当時の常識がかけ離れているか、男女関係はどんなものだったかなど、この本を読んだうえで源氏物語を読むと面白いと思う。

2024/03/12

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