春宵: 小論集
春宵: 小論集 / 感想・レビュー
amanon
玉石混交という感じで、「あれ?」と思えるような文章も散見されたが、概ね楽しめたか。冒頭の「A Song〜」は村上春樹にもどう趣向のものがあったな…と思っていたところ、その村上に言及した文章が掲載されていたのにちょっとびっくり。橋本が村上言及したのって結構珍しいのでは?それに比べると時評的な文章は、今読むと首を傾げざるをえないものが多く、正直ちょっと辛い。また、個人的に改めて考えさせられたのが、橋本治という類い稀な知性の成り立ち方。本書で言及されている著者の精神形成の過程と後の仕事との関係が見えてこない…
2017/11/11
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