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夢にも思わない

夢にも思わない

夢にも思わない

作家
宮部みゆき
出版社
中央公論新社
発売日
1995-05-01
ISBN
9784120024450
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夢にも思わない / 感想・レビュー

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Ryuko

【再読】「親友 島崎くん」シリーズ、第二弾。前作は人殺しのないミステリーだったが、今作ではのっけから殺人が起こる。秋の夜の虫聞きの会での殺人。事件も、被害者も嫌な感じだが、さらに主人公にとって苛酷な事実が浮かび上がる。僕の幼い潔癖さとそれを見守るしかない島崎くんが痛々しい。『僕らが話をしているあいだ、島崎はずっと、目を他所に向けていた。まるで、僕がこの場で手術でも受けていて、その場面を見るには忍びないとでもいうかのように。』このシリーズ、続きはないのかな。読みたい。

2019/01/28

中学一年生だからといって全くの無垢な魂で生きている訳ではない。そんな当たり前の事をじわじわと詳らかにしていくその手腕はさすが宮部みゆきさん、最後のどん詰まりでウッワー!そーゆーことかーと後頭部に打撃を受ける思いだった。にしても中一にしては島崎くんはやけに老成していたなぁー。

2023/09/22

だんたろう

子供を主人公にして世の中を描かせたら、宮部みゆきは最高です。深くなさそうで深く、ファンタジーのようで現実感があり、社会風刺もエッセンスとして効いている。この作品もまさにそうです。きれいに見えるものも、実は中は汚いことがある。それをストレートに綴った作品です。やっぱり好きだなあ。

2010/03/06

桜井青洲

シリーズ第2弾。今回はなかなか最後まで重苦しい雰囲気であった。「友人関係」と「嘘」の事件とは別の緒方くんの葛藤がよい味付けになっていた。ただただ人を「好き」だけでは自分を構成できない、大人と子供の中間の時期を見事に表現していると思いました。

2014/11/12

mattya

携帯もスマホも無い頃のハナシ 大嫌いなタイプの女の子が出てくる。 もう少し大人になるまで待って、人を見る力をつけてステキな人と恋人になってね、絶対出来るから。今となってはムスコより幼い主人公達に呼びかける。

2018/06/24

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