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非花

非花

非花

作家
井上祐美子
出版社
中央公論新社
発売日
1998-03-01
ISBN
9784120027642
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非花 / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

海を越えて届く、中国からの贈り物、黄砂。 けれど、中国は、乾いた黄砂だけの国ではない。 潤沢な水の流れ-大河-のもとで、多くの花が咲き、人々が暮らしている。 女性は、よく花にたとえられる。 その艶やかさ、派手さ。香り立つ高貴な様子。可愛らしさ。 だが、盛りを過ぎれば散る花に対し、人はずっと生き続けなければならない。それも花よりも遥かに長い時間を。 そして、表に見えている花びらが散れば、そこには何も存在しないが、人は表に見せている貌以外に、その内面にずっと複雑な感情を抱えている。

2004/03/20

紫鈴

どの話にも花がキーワードになっている。梅花三弄の清照、傅延年の小雲、葛巾紫の牡丹の君、非花の賽金花。どの女性も独特で、違う意味で芯が通っている。今の旦那を蔑ろにしても、元旦那との夢を叶えようとする清照が装飾品よりも本を選ぶところが何より楽しい。☆4

ぽぽんた

3/12 花がキーポイントの短編集。『梅』『菊』『牡丹』『薔薇』『梅』は最初の話だからか、あまり印象に残らず。タイトルだけみて、何となく『薔薇』だけ違和感を感じたけど、読んで納得。『薔薇』でした。

2015/03/14

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