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交錯する文明: 東地中海の真珠キプロス

交錯する文明: 東地中海の真珠キプロス

交錯する文明: 東地中海の真珠キプロス

作家
篠田節子
出版社
中央公論新社
発売日
2000-02-01
ISBN
9784120029714
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交錯する文明: 東地中海の真珠キプロス / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

トルコとギリシャに翻弄されるキプロス。 中東とヨーロッパの分岐点。 エジプト、メソポタミアの文明のギリシャ文明への継承地。 いくつかの作品でトルコ、ギリシャを扱った篠田節子の現地報告。 写真がとてもよい。 写真家が夜の町に消えていったかどうかについてまで言及する篠田節子の作家魂が光る。

2013/04/21

星落秋風五丈原

著者初めての紀行本。空港に到着して首都ニコシアに向かう車の中で満天の星に感激したのもつかの間、翌日にはビザンティンだのヴェネツィア風だのモスクがあるだの多彩すぎる色合いにあたって船酔い状態に。ワイン祭に行ってみれば日本の夏祭と寸分違わぬ光景。自由に書き下ろされた日記形式のキプロス迷走記ではトイレ事情から男の品定め、ロシアンマフィアの盗撮の図まである。世界でトルコだけが承認している北キプロス・トルコ共和国で島の1/3を占める。ガイドブックにも記述がないそのトルコサイドを歩いた2度目のキプロス行の章もある。

2004/12/09

tama

図書館本 篠田シリーズ 好きだから 1998年キプロス取材旅行の紀行文というか随想というか。ミーハーですが著者の写真が何枚か載っていてちょっと嬉しい(20年前だよな)。普通の「旅のガイドブック」では書かれることはない「分断」「異民族」「宗教」といった視点での文章がそこかしこに顔を出す。この人凄い。「インコは」は2年前くらいに読了。お話の舞台に男女関係がついて行けず振り回されたな、という感想でしたが、なるほどこの現実が勝ったのかと。こうして見るとTVの紀行もので旅人に語らせると底が浅くなるのは無理ないな。

2016/10/26

読書国の仮住まい

某出版社からタダと誘われ、その条件に主婦感覚で鋭敏に反応しキプロスに行くことになった著者の滞在記。 数々の侵略と占領の歴史を有し、さらにヨーロッパ、アジア、アフリカの三大陸に囲まれるという地理的条件を満たしたキプロス。 それ故に文明の交差路を形成する。 著者はさらに一年後、通常なら訪れることはないであろう分断された北キプロスにも向かう。 この時の経験を元にキプロスを舞台にした『インコは戻ってきたか』が書かれたのだろう。 なお帯同した写真家は鴨志田孝一さんだが、何故か篠田さんは鴨志田譲さんと勘違いしていた。

2022/04/01

やぶやぶ

★3

2011/01/20

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