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京伝怪異帖

京伝怪異帖

京伝怪異帖

作家
高橋克彦
出版社
中央公論新社
発売日
2000-06-01
ISBN
9784120030048
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京伝怪異帖 / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

『江戸風俗の語り部』と言われるお人でしたら、そりゃあ、これ位好奇心旺盛で、どこにでも首を突っ込むお人でござんしょう、とすんなり探偵役におさまる伝蔵。それにカラクリ大好きの平賀源内が師匠とくれば、どんな仕掛けも思いのまま。筋書きと仕掛けとくれば、役者も必要。そら、おあつらえ向きに、陰間茶屋の案内人・蘭陽ってのが芝居者。宇野亜喜良さん描く所の彼が、これまた何とも色っぽい。けれど外見に騙されると痛い目にあう。鍛えた体が物を言い、彼は滅法喧嘩に強い。更に『四谷怪談』の鶴屋南北まで加わり、さあ、お江戸は大変だ!

2003/08/28

かずよ

シリーズ逆読みしてたので、登場人物の源内、京伝、蘭陽の人間関係がわかって良かった。どの話も面白かったです。

2011/08/23

星群

時は江戸、田沼意次や松平定信が活躍する頃。平賀源内と共に、伝蔵、安兵衛らは、怪しいものに振り回されていく。印象的だったのは、伝蔵が病気の妹を想う『生霊変化』。

2012/07/06

はかり

文庫本では14年前に既読だったが、BOで単行本を見つけたので買ってみた。内容はうろ覚えだったが何となく懐かしく、高橋特有の理屈っぽいやり取りも楽しい。今、夢枕獏の大江戸恐竜伝シリーズを読書中だが、両書ともに平賀源内が主役で興味深く読んでいる。果たしてどちらの書物が古いのかを調べると、高橋先生の方が10年以上も前だった。

2018/12/15

朱音

平賀源内…といえば江戸期のある意味、スターのような人なのだけれど(小説の中では特にそう)その彼と、山東京伝とを絡ませてうまく料理してある、と言った感じ。作者の得意分野の東北を舞台にしたり、他の小説にも出てくる佐竹藩とかあるいは田沼意次(これもスターといってもいいかも)など、安心して読めるメンバー(?)もそろっている.ちょっと読むには分厚いな、ということもあるけど5編の話が載っているのでそれもまた楽しみ、でしょう。

2003/09/02

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