不良少年の文学
不良少年の文学 / 感想・レビュー
azimuth
小説家が書いた文学評論、というかエッセイ。評論にしてはちょっと根拠が足りない。自分の雑感をつらつら書き並べてるって感じだった。読み物としては良いと思う。しかしちょっと手を広げすぎかな、と感じた。H.ミラー、A.ランボー、セリーヌ、バタイユだけでよかったんじゃないか。不良少年という、国や時代の垣根を越えたくくりはなかなか面白い(タイトルはなんだか恥ずかしいけどね)文学者じゃないからこそ書けた本だと思う。日本だと、たとえば誰かな。大江健三郎とかあのあたりが不良少年かなあ。
2011/04/15
ゆき
著者が何らかの形での感銘を受けたであろう作家たちに関するエッセイ。まず本人。そしてそれに影響を受けた人々へと枝葉が伸びていく。普段あまり自分のテリトリーには現れない人が多かったので、かなり中弛みしてしまった。こういうのは、私的に、勉強の一冊。
2016/03/24
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