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魂の虜囚: オウム事件はなぜ起きたか

魂の虜囚: オウム事件はなぜ起きたか

魂の虜囚: オウム事件はなぜ起きたか

作家
江川紹子
出版社
中央公論新社
発売日
2000-08-01
ISBN
9784120030420
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魂の虜囚: オウム事件はなぜ起きたか / 感想・レビュー

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もちもちかめ

紙の本は絶版で、電子図書のみで売ってるみたい。著者の意向なんだろうけど、さみしい。シリーズの裁判記録は今度初めて電子図書でダウンロードしてみます。オウムに殺された被害者も悲惨だけど、加害者も本当に悲惨です。騙されて人殺しにされて死刑になるなんて、最悪のうちの最悪。考えるだけで一日落ち込む。今までこの地獄を知らないで生きてきて、私は何だったのかと。元オウム信者たちの血を吐くような叫び。「自分の感性を信じるべきだった。麻原を信じてしまった」自分の感じることは全て煩悩として無くすべきと修行したあげく、

2019/02/06

カチ

オウム犯罪にかかわった者たちの大半は「元来凶暴な性格ではなく、犯罪性向を有するとは言い難い」人々だ。入信当初は崇高な理想を目指していたのだ。ところが出家修行に励むうちに、人間らしい感情がマヒしたロボットのような人間になっていく。カルトの恐ろしさを痛感する。犯罪行為も私欲ではなく、宗教的意味を持つと信じて実行。麻原の欲望を満たすための人殺しをしたという現実に直面する死刑囚たちの葛藤。「麻原こそがあらゆる犯罪の元凶」と言う滝本弁護士に同感。弟子たちの処刑に胸が痛む。カルトに取り込まれない教育が必要と感じた。

2018/09/20

大熊真春(OKUMA Masaharu)

難易度が高い。オウム真理教について基礎知識が必要。裁判傍聴記を時系列や事件別でなく、人物別に並べなおして人物評を加える感じ。◆人物評価ばかりで「オウム事件はなぜ起きたか」という副題とは内容がずれていると思った。◆今まで江川さんには、一方的に「世間・被害者」側に立ちオウム信者を責めるばかりの、ヒステリックな悪い意味での「正義の人」という印象を持ってたのだが、そうでもないんだな、と思った。◆自分のHPを最後に紹介していたので覗いてみたら、オウム関連情報は無くてなぜかペットのネコちゃんの親バカ写真アルバムが、、

2015/02/20

ちゃるみん

2段組でびっしりと。法廷での詳細な様子が綴られていている。江川さんから見た幹部たちの人となりも伺い知れる。特に印象に残ったのは、ある日突然出家してしまった息子の行方を「被害者の会」に入って懸命に探していた両親が一転、加害者の親となってしまうという現実。まさに悲劇としかいいようがない。

2010/06/02

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