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この世界のぜんぶ

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この世界のぜんぶ

作家
早川 良雄
池澤夏樹
出版社
中央公論新社
発売日
2001-06-01
ISBN
9784120031533
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この世界のぜんぶ / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

池澤さんの小説とはかなり異なっていて驚く。きっちり組み立てられた精密な内容ではなく、軽やかでくすりと笑える内容だった。本の中を爽やかな風が吹きぬけている感じ。重量感はないけど、重たいばかりが詩でないと思う。この軽みは日本の詩の中では見つかりにくい気がする。かゆみが残らない採血法を開発するという契約を結んだ蚊たち!と死闘を繰り広げる「契約」というのユーモアと優しさが忘れがたい。

2013/11/15

☆ゆう☆

読友さんにお借りした一冊☆四季をテーマにした詩集。とても優しい言葉がたくさん並んでいる。また詩を彩る挿絵がとても可愛らしい☆*゚しかし意外にも、詩の内容はとてもシュールでした。季節毎、共感できるところも多く、読むとその季節にいるような気分になる作品です。

2011/12/10

マリカ

当時沖縄に住んでいた池澤さんの、沖縄つれづれ日記と散文詩のあいだのような詩集。池澤さんの詩を読んでいると、沖縄に住んでみたくなります。「そら」のように、沖縄の家のまわりをぐるっとヤシの木で囲んで、庭にハイビスカスを植えてみたいな。「空の旅」と「深夜の電話」がかわいくてお気に入りです。

2012/03/04

にがうり

池澤さんの詩ははじめて。理路整然としたスマートな文章を書く作家さんのイメージですが、詩は軽やか。正直に言うとピンとくる詩があまりなかったのですが、書名と同じ「この世界のぜんぶ」にズキュン。早川良雄さんの挿絵がステキ。

2016/01/01

paseri

タイトルに惹かれて手に取りました。春夏秋冬の章立てになっていて、各2ページほどの詩が収められています。池澤夏樹さんの世界観がぎゅっと詰まっているような印象。少し哲学的な部分もあり、何度も読んでじっくり味わいたい一冊です。

2017/11/09

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