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武揚伝 上

武揚伝 上

武揚伝 上

作家
佐々木譲
出版社
中央公論新社
発売日
2001-07-25
ISBN
9784120031694
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武揚伝 上 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

名前だけは何となく知っていたけれど、詳しいことは知らなかった榎本武揚。歴史物は勝者の側からの記述が多いけれど、逆から見たものもまた面白い。江戸から明治へ激動の時代を駆け抜ける若者の姿がいい。

2013/01/22

Haru

これは掘り出し物。日本史に疎く、幕末物は新選組関係が多い私は、榎本武揚に関しては、大政奉還後に登場し箱館戦争では海戦で散々な目に合う人、という印象しかなかった。この本では、測地術の専門家の父を持ち幼い頃から「世界」の存在を意識し、役人よりは技師として幕府に仕えたいと願い、海軍伝習生を経てオランダ留学により世界規模の視野を手に入れた武揚が生き生きと書かれている。思想や政治、徳川家や天皇への忠誠心から論ぜられる「尊王攘夷・佐幕・開国」とは一味違う、技術者の目で見た「開明派」としての理知的な視線が面白い。

2013/06/15

りかん

下巻が楽しみなのに、残りページが少なくなるのが寂しい。久しぶりのワクワク感だ!それにしても勝海舟をここまで悪く描いた作品は珍しい。釜次郎は留学先のオランダまでは、ただただ向学心に燃える青年だったが、帰国後、混乱の極みにある祖国でリーダーの立場に立つと、決断力と統率力を発揮しはじめた。いよいよ戊辰戦争はクライマックスへ。

2011/09/12

ちゃま坊

NHKテレビ「英雄たちの選択」で、佐々木氏が榎本武揚について語っていたのが読むきっかけ。榎本武揚の伝記。時代は幕末。青年期に江川太郎左衛門やジョン万次郎に影響を受ける。蝦夷地視察やオランダ留学を経て幕府海軍の要職につく。勝海舟との対比が面白い。

2015/11/09

勝みやこ@佐幕派。

やっぱの幕府はエリート集団では有ったけど、現場仕事には向かない人が多かったのね。後、慶喜さんはやはり敬愛や尊敬を集められる将軍では無かったのではないだろうか。この時代の有名な幕臣達はみな、慶喜さんの言動に振り回されただけではないだろうか・・・。だから、鳥羽・伏見の戦いも負けるべくして負けた戦いとなってしまった。慶喜さんにもう少し統率力があったなら、江戸に退却などしないで大坂で戦っていたはず。

2013/03/20

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