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蜥蜴

蜥蜴

蜥蜴

作家
森博嗣
ささきすばる
出版社
中央公論新社
発売日
2003-10-01
ISBN
9784120034602
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蜥蜴 / 感想・レビュー

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キジネコ

人間を、この世界を創った神の配材、小さなチップだと思えば、一人の命は永遠の連鎖の巨木から枯れ落ちる一葉でしかない。欲望が満たされる幻影と引き換えに世界の動力として使役され、燃え尽きるまで蜃気楼の如き愛の餓えからの癒しと救いを求めて彷徨うバガボンドなのだと、語りかける蜥蜴に出会った。初めての森博嗣さん。他の絵本を探していて出会った一冊、この作家は視野に何を見てるのだろうと息をのみました。短くて、小さくて、美しい本です。隠微な装飾を剝ぎ取ってみれば闇よりも昏い混沌に包まれる。そこは悪夢の世界か、現は冥なのか。

2016/08/01

うまる

森博嗣×ささきすばる による大人の絵本。発売当時、よほど森氏のファンじゃなければ入手していないと思われますが、続編の"蛟竜"共に、それなりに登録者がいるので、さすが読者メーターと思いました。森氏の詩的な文とすばる氏のイラストがぴったりハマる妖艶な世界がステキです。森氏の文庫で定番のオリジナル栞の詩が好きな方には読んでほしいです。

2019/12/28

tokkun1002

蜥蜴1作目。2003年。ささきすばる氏イラスト。内容は難しくて理解出来ないけれども素敵な感じ。1200円。

2017/08/01

シロビ

青から赤へ肉体の変化は戻らないのに、自分でないものとの間に生じる「自覚」は点灯して、何度も色を変える。その違いが凄く好き。真っ白な何もない世界に自分が存在し始めることで、世界は意味を持ち始める。全て自分の視点。私にしかなれない。だから、世界が皺皺なのも真っ赤なのも、仕方ないのだけれど。時にまぁるく、柔らかく、世界を見たくなってしまうのですよ。嘗め尽くしたように滑らかに。それは、涙を流す理由と似ている気がする。滲む自分と世界の境界。森さんとすばるさんのコンビ素敵です。

2016/09/16

セイ

読みました。 かなしくてさみしいですね。 文があってから絵が描かれるんですよね?解釈するって大事だなぁ。

2017/11/25

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