ロンリー・ハーツ・キラー
ロンリー・ハーツ・キラー / 感想・レビュー
赤字
図。星野智之を読むのは2作目。書いている人が同じなので当たり前だが、前回読んだ『俺俺』と似てる。同じような考えを持った人達が増え、山奥に籠って小さなコミュニティを作ったりしたりとか。根底のテーマは全然違うのだろうけれど。不思議な読後感でした。
2010/10/31
ネロリ
『本質を必要とするのは、満足に生きていない人だ。何らかの欠落感に悩まされている人だ。それを埋めようとして、本質は作り出される。いわゆる「表現」が始まる。』肯ける部分と、引っかかる部分があるこの言葉を、思い当たる節のある自分が、批判的な意味で取る必要はないと感じた。モクレンは、本質を理論で追求しようとしない。そこに、この物語へ射す光があるような気がした。映す自分によって、見え方の変わる鏡みたいな作品だなぁと感じた。
2011/01/01
zaki
今の自分も感じてるもやもやを文字にしてくれてるような。もっといろんな人が読めばいいのに。拡散希望ってやつか。井上みたいに。
2011/12/01
readtuktuk
他の人の感想が読みたくなる小説。重要。いつかまた再読。以下は文中からサンプリング。 若オカミの死、俺は社会に参加して生きている実感がない、カミ隠し、断ち切れ、逃げ去れ、オカミの真似をして逃れるだけでは、結局派コピーのままでしょう、この世はもう死んでいることを、死後の世界なのだから、まだ生き残ってしまっている者たちが、死を求めるのは当然なのです、心中、暗殺心中、無差別心中、正当防衛殺人、私は殺しません、私は自分の死を死にたいから人真似の死は拒否する
2010/11/24
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