猫: クラフト・エヴィング商會プレゼンツ
猫: クラフト・エヴィング商會プレゼンツ / 感想・レビュー
コットン
1955年の単行本『猫』を底本にクラフトエヴィング商會がアレンジしたアンソロジーもの。有馬頼義『お軽はらきり』:医者よりも見抜く力がある猫愛。尾高京子『仔猫の太平洋横断』:サラッと書かれているのに品がある文章。もう少し後の猫好きな人なら吉行理恵の作品とかが入っていたのかなぁ~。
2015/10/17
コジ
★★★★★ およそ60年前に発行されたエッセイ・アンソロジー「猫」。文豪達の猫に対する思いを読むことが出できる。再刊にあってクラフト・エヴィング商會が装丁を改め、オマケもつけた。姉妹書は「犬」。両方を数作品づつ交互に読んでみた。半世紀以上前の飼猫達は今よりもずっと自由に過ごしていたように思える。たとえ夜中であっても家の出入りは自由。野山があれば駆けまわり、ネズミどころか蛇だって取ってくる。だからと言って人との距離があるわけではない。飼い主の愛情を受けて伸び伸び暮らす姿は今も昔も変わっていない。
2016/06/09
itica
昭和の作家、画家など著名人が書いた「猫」についてのエッセイ。もとは昭和29年に発行された本らしいので、飼い猫でも子供は制限なく生まれるし、ノラ猫と家猫が区別なく行き来する懐かしい風景が描かれている。しかし猫の愛らしさ、奔放さはいつの時代も変わらない。猫に興味のなかった著者が徐々に猫の魅力に取りつかれ、たまに振り回されている様子には笑ってしまう。谷崎潤一郎さん曰く「動物中で一番の器量よしは猫族類でせうね。どれが一番いいかと云へば猫ですね」とべた褒め。
2014/08/25
宇宙猫
★★★ 昭和29年発行本の新装版。愛情を表すのにしゃちほこばった表現を使っているのが面白ろかったり、大正10年という100年前のものもあり猫の扱いの酷さにショックを受けたりした。猫はいつも同じなのに人は変わっていくのを感じる。
2023/12/02
ヒロくま
(犬)を先に買っていたので(猫)を見つける事ができて嬉しかった。文豪と猫、なんて絵になる事でしょう!色んなタイプの作者と自然に振る舞う猫たちとの距離感がとっても良い。面白かった!
2018/06/06
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