シナン (上)
シナン (上) / 感想・レビュー
紅香@本購入まであと9冊
地球が球形であると認識しつつあった頃。世界は4人の王によって支配されていた。新しい世界観の中、神もまた変貌しなければならなかった。。オスマン帝国を取り巻く規格外の歴史、陰謀、戦争に次ぐ戦争。血を血で洗う重苦しい戦々恐々の時代があったことに驚きを隠せない。その戦いの火種が今日もまだ燻り続けていることにも納得できた。忘れることなんてできない生々しさは其処彼処にある。その中でもシナン、王であるスレイマン、イブラヒムの知的さに救われる。神を捉えることのできるジャーミーはどのような思いで造られるのか?下巻へ。
2024/05/01
ちょん
まだ深いところまで、行き着かない。シナンの物の捉え方や考え方がとても興味深い。これから下巻に入り、シナンがどう世界に知られていくか、どう歴史に残る仕事をしていくか、ワクワクする。
2013/11/27
tama
図書館本 友達が読んでたし夢枕ファンだから イスラムの話を書くのはこの作品だけじゃないかな。ちょうど塩野七生さんのコンスタンチノープル読んでたので地理的状況が多少頭に残ってて読み易かった。陥落から130年後。日本では戦国真っただ中。そうかイスラムにとって宗敵はキリスト教、ユダヤはどうでもよい。キリスト教はユダヤが敵。神に名はないという考えは夢枕の考えだろうけど、とても大事な考えと思う。
2017/12/28
Book Lover Mr.Garakuta
この時代のこの地域の歴史は皆無だったので、知らないことが多くて、そうなんだと思いながらも、なんだかよく判らないうちに読了。下巻へと続く
2019/05/02
ジュースの素
まず、この本の装丁が美しい。金色のイスラムの字とジャーミーのたたずまい、奥付までも素晴らしく美しい。 中世のオスマントルコの興亡を明快な文で語っている。 本来キリスト教徒のシナンはムスリムに改宗させられて イェニチェリと言う軍隊に入る。後に 最大の美しいジャーミーであるスレイマニエ・モスクを建設する彼だが 上巻にはまだその構想はない。 私はイスタンブールのブルーモスクとアヤソフィアは見たが、スレイマニエは見てない。この本を読んだら絶対に見たくなる。
2017/04/30
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