絶海にあらず 上
絶海にあらず 上 / 感想・レビュー
calaf
海は誰のものでもなく、みんなのもの!本当は土地もそうなのでしょうけど...で、それを実現しようとした人の話のようです。ただし、wikipediaとかを見ていると、現実とは違うように描かれている気がする...まぁ小説だからいいか (^_^;;;
2013/08/28
くっちゃ
良くも良くも北方節全開。大水滸シリーズを読み終えてしまって、北方ロスになっていたのでこのノリは死ぬほど嬉しい。出世や家などにとらわれない純友が、権力から海を解き放とうと奔走する。しがらみを嫌う純友が、土の上にはない大海に広がる自由にひきつけられる一連の流れは自然だし見事。水夫たちとの身を投げ出した漢臭いやり取りもカッコいい!大きな力に立てつく行為を特に気負いもせず「やりたいからやるんだ!」と、まるで趣味でやってます!みたいなノリで終始楽しみながら動く超大物な純友が魅力的だった
2018/03/01
パキ
藤原純友の乱って、教科書に太字で出たから覚えたけど、世の中にどんな影響を与えたのか気になってた。太字になるくらいなんだから。 まだ上巻ではつかめないが、いつどの本を読んでも、藤原氏は碌でもない。
2018/03/13
maito/まいと
平安末期、東の平将門と共に朝廷を震え上がらせた海賊・藤原純友を描いた歴史小説。血に縛られた生き方からの脱却と、海への希求を前面に押し出した、北方御大らしい反逆物語。その一方で“国家観”や変革への想いといった、歴史小説での北方カタルシスは薄めなので、これまでの北方軍記物を読んできた方にはちょっと物足りないかも。ただ、堅物でありながら子持ちの年上女に求婚する弟の姿や、一族を皆殺しにされた男達のあり方、将門との出会いで感じた武士の魅力と限界など、見るべき点は多い。下巻はいよいよ朝廷との激突、期待大。
2009/03/23
まりこ
日本史弱すぎて、藤原純友…誰だっけ?へ、平安時代??歴史上の人物に、絶妙な肉付けをするのが北方さんの魅力だと思ってたけど、誰か知らなけりゃ分からん。けれど先の読めない緊張感は、それだけで十分面白かった。
2013/05/25
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