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駿女

駿女

駿女

作家
佐々木譲
出版社
中央公論新社
発売日
2005-11-01
ISBN
9784120036828
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駿女 / 感想・レビュー

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Haru

佐々木さんの『武揚伝』が面白かったので手に取りましたが、正直期待外れ。前半の由衣が活躍する場面は面白かったのですが、そのあとは当時の情勢もキャラクターもいまひとつ深く書ききれていない印象。長南や海尊、蝦夷のイサリカイ、頼朝に捕らえられた由利八郎など面白そうな登場人物がたくさんいるのに、話があっさり進み、魅力を感じる前に終わってしまった感じです。『武揚伝』までの長さとは言いませんが、頼朝と義経の確執あたりから、奥州サイド・鎌倉サイドに分けて、登場人物も絞ってもう少ししっかり書きこんで欲しかったなぁ~。

2013/07/18

としえ

奥州の北部で馬を扱う相馬一族の少女由衣が、頼朝が攻めてきた奥州合戦に巻き込まれることになってしまう話。表紙の絵と題名から、馬に乗って戦場を颯爽と駆け巡る男勝りな女の子の話だと思っていたが、違っていた。まあ、女の子でありながら戦場に赴くというのも、馬に乗るのが得意というのもあっているが、内容が、こんな清々しい笑顔が似合うものでは無かったという感じ(最後なんかは特に)。蝦夷の老人が語った、「妻子を守るために戦う」と言った頼時の言葉が良かった。

2013/01/28

ゆみねこ

佐々木さんの時代小説は初読み。衣川の戦いで源義経が討たれ、そのあとの奥州対鎌倉の戦いの話は興味深かった。南部駒といわれる名馬の産地のルーツがちょっと分かったかも。蝦夷とヤマト族の因縁やら、東北の重い歴史の一端が分かった気がする。源頼朝は嫌いな人物だったけど、ますます嫌いになったなぁ。

2011/08/27

harak

女丈夫のヒロインの魅力で最後まで読みましたが、滅びゆくものの運命は読んでいて悲しかったです。最後の復讐はありましたが、決して後味は良くない。当時の蝦夷と呼ばれた東北の住人とヤマト族の関係、それから奥州合戦についてすこーしだけ理解できた。

2010/01/24

Our Homeisland

この作者は気になっていましたが、これが初めてでした。よくできたストーリーで面白かったです。登場人物もよく描かれていたし、読みやすかったです。平安時代末の東北、奥州藤原氏滅亡の時の話です。人名や地名など、知らなかった名称が多く出てきましたが、実際にある地名や、架空でなく実在の人物もいることが分かりました。東北に行く時に通る、国見に古戦場があったりなど、新しく知ったことも多くありました。

2012/01/27

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