安徳天皇漂海記
安徳天皇漂海記 / 感想・レビュー
Porco
安徳天皇と南宋最後の皇帝、そして日本神話に登場するヒルコという、幼くして海に消えた高貴な3人をつなげた幻想歴史小説。なんかすごい。
2019/12/31
目玉おやじ
浪の下にも都のさぶらふぞ。壇ノ浦の戦いで入水した幼帝。僅か8歳の子供を政争の犠牲にしなくとも…、とは誰しも思う事だが、ここまで圧倒的な世界を創り上げるとは!神話と史実と虚構が混然一体となった一大叙事詩は、無味乾燥な史実を明らかに凌駕している。特に第二部の息が詰まる様な叙情的な幻想世界は凄い。酸欠になるかと思った(笑)日本・中国・欧州、異なる世界・時代の事象と伝説が、蜜色の光を浴びてシンクロしていく様が幻惑的で美しい。作中で或る有名人が語る台詞を引用しておく。「かかる妖しき話は、無用なる故にそそられる-。」
2010/07/03
KIO
この本の世界の雰囲気が好きなら楽しめると思います。現実の歴史を下敷きにしたファンタジーです。雰囲気はよいです。現実に存在する歴史書や短歌を使って、実際とは異なる独自の解釈をして物語の中にとりこんでいっていますが、大人としては抵抗感を感じます。本来の歌や書物の受け取り方をゆがめ、狭めているように感じるからです。
2017/09/27
nori
I gave up to read around 1/10. Because, I could not see what would be going on and happened in 鎌倉時代, so I felt pain to read in old Japanese narratives. If the same scheme such fantasy of history but different approach, I may possibly like it.
ケロたん
幾度も読むのを止めようかと思った。皆さまの感想で二部から面白くなるからと読み続け読み切った。一部は読みにくい、二部からあっという間。二部の調子で一部も書いて欲しい。
2019/09/16
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