母宮貞明皇后とその時代: 三笠宮両殿下が語る思い出
母宮貞明皇后とその時代: 三笠宮両殿下が語る思い出 / 感想・レビュー
海
工藤美代子「母宮貞明皇后とその時代」読了。筆者が三笠宮と百合子妃殿下、その長女にインタビューしたものとその補足文で構成されている。それにしても昭和天皇の弟宮達の妃殿下の結婚後の皇室に嫁いだからには実家には帰れない、と言う毅然とした覚悟はたいしたものです。
2011/06/05
CTC
笹川良一の提灯本を書いた工藤美代子。三笠宮両殿下へのインタビューに基づく、昭和天皇の母宮である貞明皇后のご遺徳を辿る書。本書の評価は『昭和天皇の妹君』を読んでからにせねばなるまいが、新知識と感動を得られたことは確かである。関東大震災に遭われてのち、被災者の慰問を繰り返す日々、着のままの被災者を想って、12月まで夏服で過ごされた皇后。灯台守やハンセン病患者へのお心遣い。自らのお印である楓の実生苗を贈って「つれづれの友となりてもなぐさめよ行くことかたきわれに代わりて」と詠んだ皇后の存在は確かに胸に刻まれた。
2014/04/23
そらいろ
【図書館】貞明皇后に関する本3冊目。三笠宮両殿下(とご長女甯子さん)へのインタビューと、各章末の補足説明とで構成されている。エピソードから浮かび上がるお人柄はまさしく国母。天皇の御母上と言うだけではなく、国民の母とお呼びするのが相応しい。週刊誌で話題になった双子説(もちろん否定)や、南京虐殺への質問(数が問題では無いとは…?)、皇后が良く使われたという「不細工なことだね」の意味などもある。「御舟入り」後、神道でありながら仏教の要素もある事は初めて知りました。
2012/08/12
明野 立佳
素敵な本でした。まさに国母というにふさわしい貞明皇后さま。身分も時代も違うのかもしれないが、古き良き日本女性の手本のような方。そしてそれを古き良きと言わなければならない寂しさも。
2011/08/31
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