KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

光の指で触れよ

光の指で触れよ

光の指で触れよ

作家
池澤夏樹
出版社
中央公論新社
発売日
2008-01-01
ISBN
9784120038686
amazonで購入する

光の指で触れよ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

あつひめ

さらっと読み通り過ぎるには重たい内容だった気がする。誰かのために生きるというより自分の意志と言うものをしっかり持っているからとことん考え悩み追及し自分が納得しないとダメみたいな…地に足がついていると言った方がいいのか?生きるためには何が必要なのか。それを改めて考えさせられた気がした。自給自足…自分の身の丈に合った生活がエコにも繋がるようにも思う。広々と広がる大自然、今の日本が失いつつあるものに目を向ける時期なのかもしれない。子供たちが何故か子供らしくないのも生活環境に依るものなのかな。

2011/09/29

なつ

何だか読み終わるのにすごく時間がかかった1冊だった。生きること言うよりは「家族の在り方」みたいに感じて、なんとなく掴めて、でもなんとなくよくわからなくて、そんな感じで読了。不倫の部分は、ちょっとどうかと思ったけれど、全体的に見れば、家族ってこうして作られていくのかもしれない、と思った。

2016/06/29

ミナコ@灯れ松明の火

家族の崩壊と再生というありふれたテーマを、池澤夏樹ならではの世界観で綴っていた。リアリティのない設定や、小説ゆえの予定調和なストーリーも若干気にはなったけれど、ただひたすら消費をすることに慣れた社会への筆者なりの想いが伝わって来たように感じる。ただ個人的には『すばらしい新世界』の方が好みです。

2010/07/27

スズメ

『すばらしい新世界』の続編。素敵な家族が崩壊寸前。あんなに固く結ばれていたはずの夫婦だったのに。突然足元に開いた落とし穴、事故のような運命ってきっとあるんだろうな。アユミと林太郎の心の共鳴には正直ホッとした。前編の清々しさは感じられなかったが、スピリチュアルやパーマカルチャーなど、人間の深層心理や生活の真髄に迫る別作として読めた。でも前作の家族のままでいて欲しかった。一度失った信頼って二度と戻らないと思うから。

2011/05/22

koike

「すばらしい新世界」に続くお話。池澤さんの作品はまだ5作くらいしか読んだことがないけれど、どれも読んだ後に心を掻き毟られた感があって、今回もやはりそんな感じでしばらく本の世界を漂ってしまいました。スピリチュアルな事が多く取り上げられていて、他人と自分を比べないとか、批判も評価もしないとか、この時代でそんな風に生きるのは難しいし、人間はいつも何かを比べて生きている気もするけれど、それだけになってはいけないと警告されている気がしました。もっと書きたいけど、文字数が足りない・・。池澤さんの本もっと読みたい!

2012/02/26

感想・レビューをもっと見る