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SOSの猿

SOSの猿

SOSの猿

作家
伊坂幸太郎
出版社
中央公論新社
発売日
2009-11-26
ISBN
9784120040801
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SOSの猿 / 感想・レビュー

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とら

「猿」「孫悟空」「エクソシスト」というキーワードを用いて描いた世界━五十嵐大介さんの『SARU』と対をなす物語━元々『SARU』の方を、マンガ大賞にノミネートされてるのを見て気になり、でもこの漫画の競作相手が伊坂さんだって言うじゃないか!これは先に読むしかないな~と思った次第です。まず、表紙好きです。良いなあ、こういうの。特に題字が好きかもしれないけれど(笑)内容は、正直もっとファンタジーを想像していたのだけれど、思ったより無かった。でも壮大だ。個人的な苦悩を”おおきなもの”のせいにしたくなる━なるほど。

2013/02/02

kishikan

わおーォォっ。なんて言ったら良いんだろう。面白い!有りえなそうだけど身近に起きるかもしれない。難解だけど分かるような気もする。ある意味伊坂さんのこれまで(2009年初版)の集大成というか、挑戦というか、とにかく物書きとしてやりたかった作品だと思う私でした。家電量販店の店員で副業として悪魔祓いを行う遠藤君、そしてコンピュータソフトシステムエラーの調査員の五十嵐君の視点で語られる物語。関連のない話が、SOSの発信と孫悟空の登場で収束していきます。中でも「人の悩みは、一般化されたところで救われない」は名言です。

2012/08/13

sk4

どこからどこまでが虚構で、どこからどこまでが真実なのかよくわからない複数のストーリーが渦となって、強いメッセージにあふれた最後の『私の話』へと流れ込んでゆく。 それにしても二十分間で三百億円の損失を出した田中徹は、五十嵐真の想像では『足を引きずってやってきてもおかしくない』とされている。 【足の悪い田中】・・・リンクだ!こいつは間違いない! 陽気なギャングやオーデュボン、モダンタイムス、オーファーザーなどなど、覚えてるぞ! 田中! (と思ったら中野だったが)

2012/12/15

がらは℃

伊坂さんらしく、物語の構成は見事!登場人物も魅力的。特に遠藤母と辺見おばさんのコンビが良かったな〜。物語の軸は”救い”で、バックグラウンドは西遊記。困っている人を救うことは、とても難しい。けど、救うために何か行動を起こすことは(結果がどうあれ)素晴しいことであると感じた。

2010/01/06

れいぽ

私の話→猿の話が交互に出てきて、五十嵐真の話に入る直前に「あー!こういう構成かー!」と納得。戻ってこない2つの身外身がマンガと小説をつなぐキーにも思えるので(漫画は未読)、プロローグのような形で少し触れておけば物語に入りやすかった気がする。この小説、孫悟空が重要な猿回しなのだろうけど、どうしても要素として唐突な感じがする。もちろん、話しは面白いんだけどね。

2010/06/01

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