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共鳴

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作家
堂場瞬一
出版社
中央公論新社
発売日
2011-07-01
ISBN
9784120042607
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共鳴 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

ハードボイルドかつハートフルな家族もの作品です。元刑事の祖父と引きこもりの少年のココロの再生をえがいています。堂場さんといえば刑事モノかスポーツモノかの印象が強いですが、意外?にもこういったヒューマンな作品も書いており、コレがまたココロにジワジワとくる作品が少なくありません。家族や親族のみならず「人とのつながり、交流」って簡単なようで、実は本当に大変で難しいですよね。自分だけではなく、相手のキモチも尊重し、触れる時(部分)もあれば、そっと見守らなければいけない時も必要、そんな距離感を学ばせてくれました。

2011/11/17

みかん🍊

ミステリーというより父と子の家族の物語、祖母を亡くしてから引きこもりになっていた将は突然元刑事の祖父に家へ連れていかれ、アシスタントとして聞き込みをさせられる、2年間人と接する事のなかった将が見ず知らずの人に話を聞きに行くというのはかなりのミッションだが少しずつ成長していく姿は希望が持てる、父と子、そして寝たきり祖母の介護、将も近所の近所の高校生健太も祖母の介護が出来る優しい若者、祖母の死への疑問という事柄がやがて二人を共鳴させる、家族というものを考えさせられる作品でした。

2016/07/20

あかは

精神的にキツい話だった。私は引きこもりではないが、ネットに依存していた時期があったので、将の気持ちがわかってしまう。逆に麻生には全然共感できなかった。理屈、理論ばかりで感情が見えなくて。そして、介護問題。これは一概には語れないよね。ただ、将も健太もこれをきっかけに家族を疑い出したわけで、本当に読んでいて苦しかったです。ラストに少し希望が見えるのが救いだけど、すっきりしない、かな。

2016/10/05

nyanco

ひとことで言うと、堂場さんらしくない、けど…イイ!元・刑事で今でも県警防犯アドバイザーなるボランティアを隠れ蓑に、警察内部に潜りこみ、治安を守るスーパーおじいちゃん。両親に見捨てられていると思い、祖母の死後、すっかり抜け殻状態で半ひきこもりだった将は、ある日突然、そんなスーパーおじいちゃんに拉致された。刑事時代は家族を顧みなかった祖父の最新ミッションは、孫の再生。最初は、面食らっていた孫の将も、似た境遇の健太の真相を探りながら、徐々に再生していく。続→

2011/08/15

背古巣

以前に読んだ「白いジオラマ」は、本作品のシリーズものと知って読み始める。引きこもりの部屋から和馬によって拉致されてきた将と、拉致した和馬の絆構築の物語。事件?が色々起こって、どう終息させるのかと思っていました。麻生は刑事ではないので、物語としてはここら辺でしょう。初めは投げやりな将にイラつきましたか、段々それはなくなり、面白く読みました。

2019/03/10

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