銀婚式物語
銀婚式物語 / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
読メユーザーの皆様、三万冊を越える蔵書が軽く収納できる本棚の有る「自宅」って想像できます?小説の形にしてますが、これは素子さんの実体験でしょう。新築の家を建てるのではなく、巨大な本棚を造り、その上(二階)に生活空間を乗っけて、本棚の上に住むという発想。まず全ての壁に天井までの作り付けの本棚。奥行はハードカバー二冊並べられるサイズ+α。そして五、六十センチ間隔をおいて、また本棚が天井まで。大事なのは全ての本棚が天井まで達している事。しかも奥行が深く、壁に接していない本棚は必ず二つが背中あわせになっている→
2012/10/06
しゅわ
【図書館】こんな本出てたんだ!と読メでみかけて慌てて借りてきました。あの「結婚物語」から25年ですか。う~ん、感慨深いです。正彦くんも陽子さんも、そして素子さんの文体もあの時のまま。50歳を超えて少しは変われよ!とツッコミ入れつつ、読了。こどもの事、哀しい別れ、マイホーム(書庫!?)新築…いろいろ乗り越えながら、あいかわらずな二人にホッとしています。特に転院先を探す苦労や不妊治療の話はひとごとではありませんでした。でも陽子さん、そろそろ結婚記念日覚えてあげてください。
2012/10/10
kumicom
おおー!久しぶりだよ、新井素子節。素子さんをモデルにした陽子さんと、旦那さんをモデルにした正彦さんの結婚25年目の物語。相変わらずぶっ飛んでるなあ。本棚を建てちゃうとか、寸胴3個の二人暮らしとか。破れ鍋に綴じ蓋というのか、このカップリングだからこそ、平々凡々と楽しく事件なくつつがなく過ごせる毎日なんでしょう。実はそんな日々が一番幸せなんだろうな。ファージの話では読み始めて5秒くらいで号泣。今思い出しても泣ける。金婚式物語まで待てない!素子さんの書く「介護物語」、強烈に読みたい。今後の参考になりそう!!
2016/08/25
はなん
時間も忘れ、音も聞こえず、夢中で…。読みふけったあの頃から今まで、素子姫の愛読者というかファンというか、も、生活の一部状態な追っかけというか…である自分を、ちょっと誇らしく思ってしまう。「銀婚式」です。「結婚するよ」と、写真週刊誌に乗っかっちゃったあのかわいらしい彼女が、今は銀婚式…。その日常は相変わらずちょっとずれたカップルで、でもきっとお知り合いになった人たちをいつでもあったかく包み込むだけの魅力あるお二人で…。さまざまなことを乗り越えつつ「今」がある。それを。。ほんとうにほんとうに。。心から。(続)
2011/11/26
ぶんこ
正直に言って、これだけ普通ではない妻と仲良く銀婚式を迎えた夫の正彦さんが素晴らしい。毎年妻に忘れられる結婚記念日。その忘れるエピソードを、ここまで長々と描く文体。読み進むのが大変で、何度も斜め読みしました。そしてそして猫の乱暴狼藉の数々。ここまで元気すぎる飼い猫も珍しい。猫を飼った事が無い方々が読むと、猫を飼うのって大変と誤解されそうで心配になった程。ある本を読んだ中で紹介されて図書館予約したのですが、どうして興味を惹かれたかが思い出せません。基本的な生活態度というか思考が真逆なのか、共感点なかったです。
2016/08/20
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