国が亡びるということ
国が亡びるということ / 感想・レビュー
ごへいもち
冒頭の経済学話(基礎知識不足の私)以外は面白かった。ギリシャは欧州ではないとか。書かれた当時は民主党政権。高評価は斎藤勁官房副長官(超人的努力で民主党政権を支えた)、前原、仙谷。前原さん以外は既に政界を引退。貶されているのは玄葉(幼稚)他多数w。橋下知事に期待。佐藤さんが事情通なのはロシア語ができることも関係ありそう。ロシア政府のHP情報でさえ対談の話題になってる。英語ができる人は多いから、その方面の情報はよく知られていてもロシア系の情報に詳しくかつインテリジェンス的解析ができる人が希少なのかも
2015/11/04
りり
たっぷりの知識と教養を従えつつ、ロジックとアイロニーを効かせながらの対談本。以前に読んだ田原総一郎さんと竹中さんとの対談と違って、竹中さんが前のめりに熱く語っているように感じた。佐藤優恐るべし。そして竹中さんは、学者なんだなぁと思わされた。(もう政治中枢には関わり合いたくないようだ。彼は小泉元首相個人に傾倒していたように感じる)ところで今だ私には佐藤さんが何者なのかが、掴みきれていない。教鞭をとっていた時期もあるようだが、何だか属性が違うような気がする。
2015/03/01
非日常口
佐藤優さんの資本論講義で、竹中平蔵氏に貼付けられた新自由主義者レッテルが間違いであると指摘された。実はマルクスを一番読んでいる人らしい。そもそもマルクスはアダム・スミスを精査して批判しているので経済学者としての姿勢としてあるべき姿なのかもしれない。本書は日本の社会インフラを諸外国の災害時対応と被害規模を比較して、その凄さを指摘する。またユーロ危機当時の対談であり、現在ドルとユーロが4割も乖離する中、欧とギリシャと露の歴史的関係を改めて見直すのに優れていると思う。資本データの過剰はどこに定着するのだろう。
2014/01/16
がんぞ
竹中平蔵の全著書、その師匠の学問傾向まで調べ「新自由主義者ではない」と結論づけて対談。佐藤赴任当時のソ連では表向きマル経、実際の経済運営を行う近経がエリートコースになっていたとはさもありなん。市場には勝てない。グローバリズムは避け難いが、民主党政権時代に外交、震災処理『まるで故意のように、してはならないことばかりしたので日本は危惧された』で両者合意。しかし竹中は「もう政治は御免だ」。佐藤がいろいろ言うが、同じく権力の中枢にあった竹中は素人臭「パキスタンに核開発援助したのはサウジアラビア」「そうですか」
2013/12/05
T坊主
1.メデイアを含めてその間違いを修正する力が社会の中に無い事が問題。2.増税は不要 3.エリートの劣化 4.自分自身を高める教養をどこまでも追及するというような時間と空間が日本社会から無くなった。5.人間は得る物より失う物に強く反応する。6.今日起こった事は似ているようででも絶対過去に起きた事とは違う。7.未来は今何をしているかで決まる。8.日本社会は情報なり文化なりといった知的なものをあまり大事にしない。竹中氏を少し見直したが、郵貯を売り渡そうとしたことは確かでは? もう少しウオッチしてみたい。
2013/05/03
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