KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

幸せの条件

幸せの条件

幸せの条件

作家
誉田哲也
出版社
中央公論新社
発売日
2012-08-24
ISBN
9784120044151
amazonで購入する

幸せの条件 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

yoshida

東京の理化学機器メーカーで働く梢恵。何となく毎日を過ごす梢恵に、社長から長野の農家への営業命令が下る。目的はバイオエタノール用の米を生産してもらうこと。紆余曲折の末に農業法人「あぐもぐ」で働くことになった梢恵。日本の農業の課題と実情、そして農業の一年の過程が分かる。非常に読みやすい展開。また、私の実家も少しだけ農業を営んでいたので、理解しやすかった。真に自分のやりたい事を見つけた梢恵は、自分の居場所も見つける。実際、農業の担い手が減っている。私も出来ませんしね。日本の農業の展望を考えることが出来る作品。

2017/08/18

hiro

誉田さん作品7冊目。今まで主人公はすべて女性だったが、今回も24歳女子が主人公。農業のお仕事小説的な誉田さん得意の成長譚、もちろん殺人が起こることもなく、今まで読んだ誉田作品のなかでは、いちばんほのぼのした作品だった。この本は昨年8月に単行本化されたが、あの震災を取り上げている小説を読むのは初めての経験だった。その影響か、ただの農業お仕事小説ではなく、バイオエタノールがでてきたり、食料自給等、日本の農業の大切さを感じることができる作品だった。今度は避けてきた誉田作品の本流である人が死ぬ作品を読もうと思う。

2013/01/30

ウッディ

やりがいも目的もなくOLをしている梢恵が、社長から休耕地でバイオ燃料用の米の作付けをしてくれる農家を探す営業を命じられ、農業のイロハを学び、人としての成長を描いた物語。素直な梢恵が農家の人に受け入れられ、米作りの大変さと自分を必要としてくれる人がいる喜びを学び、人としての幸福は自分で見つけるものなのだという事がわかりました。頭で考えて諦めるより、まずはやってみることが大事、さすれば優しい人たちがいるから・・。環境問題や農業問題だけでなく、人としての生き方も教えてくれた一冊、とても面白かったです。

2021/05/23

ゆこ

冒頭では正直苛々した。こんないい加減な主人公あり?!と。梢恵にはいい印象を持てないまま話は進んでいったが、一変。(変わりすぎな気もするが)想像以上に働ける!!稲刈り直後の新米を食べ、素直に美味しいと感じた彼女に急に愛着が(笑)溌剌とした女の子が主人公ということで『武士道』シリーズを思わずにはいられないが、充実感溢れる『武士道』シリーズには遠く及ばず。全く農業を知らない私でも想像出来る程の巧みな描写はさすが誉田哲也!!といいたいが、震災を無理矢理ストーリーに組み込んだのは……個人的には如何なものかと思う。

2014/03/14

マッツ

誉田さんの、本は何冊も読んだけど、グロくない本もいいですね。主人公が農業に入りこんで、自分をみつけていく姿、成長していく姿に感動しました。

2013/06/01

感想・レビューをもっと見る