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笑うハーレキン

笑うハーレキン

笑うハーレキン

作家
道尾秀介
出版社
中央公論新社
発売日
2013-01-09
ISBN
9784120044588
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笑うハーレキン / 感想・レビュー

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takaC

読売新聞購読しているけど朝刊だけなので初読みでした。ピエロとクラウンとハーレキンは意識的に区別していない自分だったので違いを知れてちょっとうれしかった。東口氏はいろいろ知っているくせにいろいろ知らなくて人格がつかみにくかったけど、そんな風にかいていたのはわざとだったということか。やられました。またしても。

2016/02/26

hiro

道尾さんの長編はまだ2冊しか読んでいないが、この作品は伊坂作品と似た感じがを受けた。主人公はホームレスの家具職人で、疫病神と会話している東口、その東口に弟子入り志願する奈々恵が中心となって話は展開し、もちろん悲しい事件も起こるが、第4章まで進んでもハラハラドキドキの展開がない。やっと第5章になって期待通りの大きな展開があり、タイトルの意味もわかり、先に仕込まれた小さな伏線も回収され、そして希望が見えるラストが用意されていた。もっと道尾さんの作品を理解するために、もっと道尾作品を読もうと思う。

2013/05/26

sk4

「道化師(ハーレキン)の顔に涙のマークを描くとピエロになるようです」 ・・・自分の黒歴史が、他人どころか自分にすら偽らなければ耐えられないほどのディストピアだったとしたら・・・ しかし!仮面を捨てた大切な人たちを守るために、ディストピアの主、すなわち疫病神=自分のことはもう守らないぜ! そして仔ぬこたん×2だけは絶対轢かねえぜええぇぇぁえええ!(ここで脚、フルブレーキ。エアで) 『ソロモンの犬』や『カラスの親指』の温もりを思い出させてくれるエンタメ小説でした。

2013/06/12

ちはや@灯れ松明の火

自由という名のどん底を道化の化粧で塗りつぶす。笑う門には福来る、でも作り笑いじゃ厄しか来ない。家族も会社も失ったアラフォーホームレス家具職人、住居兼仕事場はおんぼろトラック、隣人はホームレス仲間と押しかけ弟子。椅子に染みついた汚れのような苦い過去、箪笥に貼られたシールや傷痕のように消せない痛み。家具ならばこの手で綺麗にできるのに、自分の心は治せない。仮面で覆い隠して、それでも諦めきれないのは、まだやり直せると信じていたいから。ぎこちない笑顔でもいい、疫病神でも構わない、いつかはきっと災い転じて福と成す。

2013/04/11

えむ

子供の死、妻との離婚、会社の倒産、東口の隣には疫病神がいる。家具職人東口が希望を見いだすお話。いつもの実はこうだったんだいうオチが確かにあるのだが、少しインパクト弱いかな。あ~、アパートの管理人さんが、ふ~ん。ただ終わりは、道尾さんらしく今回はやや満足。1644。

2013/06/01

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