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それを愛とまちがえるから

それを愛とまちがえるから

それを愛とまちがえるから

作家
井上荒野
出版社
中央公論新社
発売日
2013-01-24
ISBN
9784120044618
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それを愛とまちがえるから / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

井上さんらしさ満点の作品でした。’性‘を扱った作品が少なくない作家さんですが、決して下品ではなく、しかもキレイすぎにも書かないある意味リアリティある作風、記述がしっくりとハマります。今作は中年ゾーンにさしかかったある一組の夫婦のセックスレスなお話で、男性目線、女性目線、それぞれで書かれている展開に妙に惹きつけられてしまいます。夫、妻それぞれの恋人も登場し、恋人からの目線でも書かれており、まさしくがっぷり四つに組んだ特殊な恋愛小説でした。‘不倫’小説とはいえ、どこか非難めいたキモチにならないのは流石でした。

2016/04/09

おくちゃん🍎柳緑花紅

二人は結婚15年の夫婦!!気がつけば、しなくなっていた。そんな二人は・・・それは愛だけどそれだけが愛じゃない。ムフフと笑って私のあの頃を思い出したり(笑)帯の、切実ゆえに笑いを誘う大人の辛口コメディとは上手いこという!!

2015/03/24

taiko

それぞれが不倫中のセックスレス夫婦の話。ドロドロした内容なはずなのに、さらりと流れる展開が読みやすく、面白かったです。主人公の伽耶の心情が、イマイチ理解出来ず、外から眺めるのみ。よっぽど朱音の気持ちの方が分かるなと。この夫婦に子供がいたら、違ったものになっていたのかなと思います。各章の語り手が変わる手法は好み。男性目線になれるのがいいですね。好きな作家さんですが、前回読んだ静子さんの様なのの方が好きでした。

2016/10/04

じょんじょん

なんだか疲れてしまいました。夫婦のあり方をといたものなのでしょうか。愛のあり方をといたものなのでしょうか。どちらでもない気がします。随分と以前にシングルになった自分には「夫婦」って理解できなくなっているのかもしれないと思ってしまいました。夫婦がそれぞれ恋人をもっている人はいるかもしれないけれど、四人でキャンプはないだろうなあ。「女性視点」の作品かとも思ったけれど、それも違う気がします。モヤモヤのエンドですっきりしません。夫の「だっと叫びたくなる。」という部分だけは共感しました。(本筋には全く関係ないけど)

2018/01/19

ナンセンス!!!とんだ茶番だ。妻「あなた、恋人がいるでしょう」夫「君こそ、恋人がいるだろう」妻「そうね、ウフフ」夫「そうだね、ハハハ」妻「4人で仲良くやっていきましょう♡」...脱力。超~超超超~面倒くさい妻と何もかもがダサい夫。それに付き合う愛人たちも大概だが、一番妻の存在がキツかった。ありえないぶっとんだ話ながら要所要所で妙なリアリティがあり、この妻と自分の境遇が微妙に被るため「この妻を反面教師にしよう」と固く心に誓った。かなりイラついたが何となく面白いような気もするし、不思議な読後感だ。装丁も好き。

2021/02/02

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