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名作うしろ読み

名作うしろ読み

名作うしろ読み

作家
斎藤美奈子
出版社
中央公論新社
発売日
2013-01-24
ISBN
9784120044632
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名作うしろ読み / 感想・レビュー

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KAZOO

ネタバレを隠すというよりも最後の最後まで読者を引っ張っていきたいのでしょうが、この作者と同様に私も最初の何章かを読んで最後の数章を読んでしまいます。気が短くなったのでしょうね。このような読み方をしていくと筆者がどのようにして結末まで引っ張っていくのかという楽しみができます。私は無理にこのような読み方をしなくてもひとそれぞれの読み方でいいとは思います。

2019/10/13

なる

漱石、鴎外、三島からヘッセ、カフカ、テグジュペリ等々…国内外を問わず様々な小説の「最後の一文」を紹介するという、なかなかアイデアにあふれた本。冒頭の一文は知っていても最後の一文は確かに印象に薄いことがあるなあ。とはいいながらも各作品を解説しながらしっかりと冒頭の一文も添えているあたりは親切なのかひねくれているのか。ともあれ、100を越える作品の解説はなかなか労力が必要だと思うし、やっぱり解説を読んでいると興味を持つ作品もたくさん出てくる。既存の作品でも見方が変わってくるし。

2020/09/29

いちろく

国内外の近代文学や戦後の名作のラスト一文に注目して紹介している本書。ネタバレだらけなのに、ネタバレとは思えない。それは、ラストの一文をお尻と表記し「お尻がわかったくらいで興味が半減する本など、最初からたいした価値はないのである。」と書き切る著者の力量が為せる業。既読の作品に関しては新しい知見をくれ、未読の作品に関しては読みたいと好奇心をくれる、理想の本紹介とも思えた。個人的には、国木田独歩の武蔵野の紹介が特に印象に残った。読友さんのつぶやきとコメントで気になっていた一冊。とてもユニークな本だった。

2018/08/11

ユウユウ

途中うたた寝してしまったけど、読みたい本は増えたぞ。結末知っても色褪せない作品、むしろ興味をそそられる。いわゆる名作はつい敷居が高い気がして二の足を踏んでしまいますが、こうやって適度に「ネタバレ」されることで興味がそそられました。

2017/03/17

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

斎藤美奈子さんの書評は痛快で読んでいて、スッキリする。森鴎外の主人公は嫌な奴とか、文豪の作品にこんなこと言っていいの?ってことをズバッと言い切ってしまう。出だしが有名な作品は多いけれど、最後の一行はおぼえてなかったり知らない作品も多かった。最後の「名作のエンディングについて」 / 「ラストがわかっちゃったら読む楽しみが減る」-略-「ネタバレ」と称して小説のストーリーや結末を伏せる傾向は、近年、特に強まってきた。しかし、あえていいたい。それがなんぼのもんじゃい、と。/ ここでもやはり痛快!!

2015/02/06

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