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読書について

読書について

読書について

作家
小林秀雄
出版社
中央公論新社
発売日
2013-09-21
ISBN
9784120045400
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読書について / 感想・レビュー

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KAZOO

小林秀雄による読書などに関する評論などを集めたものです。話し言葉のような感じで書かれているものもあるので最近の若い人にも読んでもらいたい気がします。私は彼の全集を読んでいるのですがどこにあったかはすっかり忘れてしまっています。ただ娘さんが国語の受験問題にわけのわからない文章が出ていてご本人(小林秀雄)が書いたものでありながらい一読してやはりわからないといっていたのは結構笑えたので覚えていました。

2019/09/25

マエダ

「読書について」はショウペンハウエルのだけのものではない。皆敬遠しがちなこのタイトルを真っ向からぶつける感じがすごくいい。自分は小林秀雄さんの「読書について」を贔屓にしたい。読むことに関する助言として、1常に第一流作品のみを読め。2一流作品は例外なく難解なものと知れ。3一流作品の影響を恐れるな。4若し或る名作家を択んだら彼の全集を読め。5小説を小説だと思って読むな。とのことで、善処します。

2016/03/14

morinokazedayori

★★★★本も絵画も音楽も解説書に頼らずに作品そのものを味わうこと、一人の作家の全ての作品を網羅することで作品ではなく作家その人自身に迫っていくこと、一流の作品だけに触れることの大切さを説く。使われている言葉自体は平易だが、内容は万人向けではなく、普段から思索を重ねている人の方が読みやすそう。この領域に軽々とついていけるようになりたい。後半に収録されている田中美知太郎との教養談義は興味深い。

2016/04/04

かわうそ

★★★☆☆濫読の害と言われるが、現代は出版技術の発展により恐ろしく本が増えているのに人間の本の読む速力が昔のままは滑稽であるという。さらに濫読欲も失ってしまった人に濫読の害と言われるのはおかしいという。シュペングラーが言うには科学や文献学は国家の末期的症状であるという。明治時代の底力は江戸時代の学問と生活的修養が一致していた事に起因したという。現在の教育は感性を全く培おうとしない教育であることが判明。暗唱という最も優れた勉強法をしなくなったという。

2016/09/09

桜もち

私の好きな小林秀雄先生がやはり濫読を薦めていらっしゃる!『絶えず書物というものというものに読者の心が目覚めて大していなければ、実人生の経験から得るところがない様に、書物からも得るところはない』というように、ただ小説を、自分を失う一種の刺激のようなものとして受け取らないように心がけたい。そうやって、読書の技術を磨きたいと思った。

2016/06/11

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