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ニッポンが変わる、女が変える

ニッポンが変わる、女が変える

ニッポンが変わる、女が変える

作家
上野千鶴子
出版社
中央公論新社
発売日
2013-10-09
ISBN
9784120045479
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ニッポンが変わる、女が変える / 感想・レビュー

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どんぐり

髙村薫に始まり、「水俣にも福島にも花は咲く」の石牟礼道子で終わる対談。3・11後、「日本はどうなる?どう変わる?」というテーマで『婦人公論』に連載されたもの。戦後日本は、自らの手で責任を明らかにしないまま、それを処理することもしなかった。都合の悪いことは、見ない・聞かない・過去の失敗に学ばない体質は、いまも連綿と受け継がれている。石牟礼の「本当の希望は絶望の中からしか生まれません。ただ終わり方がこのままだと、壊れっぱなしでガラクタ列島になってしまう」と言わせているのがいまの日本。希望よりも、絶望をみる。

2015/05/03

ネギっ子gen

【3・11後、多くの人が「ニッポン、変わらなきゃ」と思った。日本を変えるのに、男にまかせておけないような気がした。誰かが変えるとしたら、それは女だ】上野先生が瀬戸内寂聴や石牟礼道子ら12人の女性と徹底討論した対談集。『婦人公論』連載に加筆して単行本化。先生は「あとがき」で、<わたしはわたしの答えを求めて、12人の尊敬できる女性とわたりあった。「ニッポンが変わる」可能性にも、「女が変える」可能性にもどんどん希望はなくなりそうだが、希望はといえば、こういう女性たちが日本にいる、ということだろうか>と――。⇒

2024/06/27

Aya Murakami

図書館本。 今回も上野千鶴子本人よりもゲストのほうがいい味していました。上野千鶴子さんは自分の主張表現するよりも相手(ゲスト)の主張を引き出す能力にたけているのでしょうか?それはそれで素晴らしい才能です。 高村薫との対談では宗教的態度巡って宗教大事にしたい高村薫と宗教から離れたい上野千鶴子がかたくなな雰囲気で対決しますが、むしろコミカルな印象を受けました。神を信じるか否か…。たぶん明確な答えなんてないのかも…?

2018/06/17

壱萬参仟縁

上野名誉教授は、「高齢化が進んだ今は、縮小撤退を前向きに考えなければいけない時なのに、旧来型の手法でムダなばらまきをやっている」(18頁)との指摘は道路工事のために高いガソリン税を払わされているのとつながる問題。大いに共感。消費税批判についても妥当(91頁)。驚きなのは、国民年金保険料に2年の前納で割り引くからさっさと払ってくれという封書が送られてきたこと。浜矩子教授との対談は取り合わせが面白い。共に舌鋒鋭いので。東電に対する歯に衣着せぬ物言いは読みどころの一つ(122頁)。この二人につけば学位はきそう。

2014/01/11

山男777

対談相手角栄元総理の娘真紀子さん以外の対談者は全て脱原発論者、 真紀子さんのみ原発容認、今までの電力会社とのしがらみが透けて見える。 日本の場合政界の歴史と産業界の歴史が密接の強固なロープで結びついているのだろう。互いにフリーハンドとほど遠いのだろうな。しがらみのない庶民と皮膚感覚が天と地ほど違うのだろう。

2014/01/30

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