向かい風で飛べ!
向かい風で飛べ! / 感想・レビュー
ゆみねこ
ソチで金メダルを期待される女子ジャンプ。競技開始前に読めて良かったです。天才少女と呼ばれる小山内理子と札幌からジャンプの盛んな町へ引越してきて、ジャンプを始めた室井さつき。二人の少女の成長譚として、そしてジャンプ競技の基礎的なことを知ると言う意味でも良い本でした。今までの乾さんの作品とは違っていて、良い意味で驚かせてもらえました。この本、みなさんにお薦めです。
2014/02/08
七色一味
読破。ちょっと、タイミングを逸した感はあるけど、まぁ冬季オリンピックイヤーだからいいか(笑) 天才少女ジャンパーと、彼女に誘われた少女。設定的にも展開的にもベタな物語ですが、それはそれでいいじゃないか! とは思いますが…。主人公ふたりの、それぞれの葛藤がちょっと浅いかなぁ。それと、ライバルとなるあとふたりについても、もっとスポットライトをあてて欲しかった。男の子の、コーチに対する反発心がいまいち納得できなかった。とまぁいろいろ不満はありますが…。それでも、ストレートな物語は嫌いじゃないよ、うん^^
2014/02/25
あつひめ
オリンピックを思い出した。町には出身の女の子の幟がたくさん立てられ、町、国の期待を背負って飛んだ彼女の事を。人と比べまいって思ってもどうしても比較してしまう。それが人間の弱さでもあるんでしょうね。気安く比べる物じゃないなんて言っても、本人しかその苦しみはわからない。どん底から這い上がるのも自分自身。誰が何を言ってもどうにもならない。ただ周りがいつもと同じように変わらずにいてくれることが本人には安心材料にはなりますよね。スポーツに限らず、人に恵まれることがどれだけありがたいか。あ~胸がキュンとしたよ。
2014/06/16
けい
「さつき」と「理子」という二人の天才少女ジャンパーの友情と挫折、成長を描く物語。純粋でまっすぐな物語なので、単純と言えば単純な物語ですが、ひたすら真直ぐに押してくる乾さんの文章に、根負けするように物語に引き込まれ、結末はわかっているのですが、感動させられてしまいました。先に読んだ「たったひとり」とは全く違う物語を見せられ、戸惑いながらも楽しめた作品でした。
2014/04/21
ユザキ部長
「ライバル」ってお互いの力が均衡してなくてもいい。方や天才と言われながらも心の孤独を感じる少女、方や素人ながらも純粋に挑戦し続け力をつけてきた少女。二人はいい「ライバル」お互いに成長し周りの人達も成長していく。そして初めての「挫折」真剣に打ち込むほど「挫折」の壁は大きい。挑戦させて、疲れたら癒してあげる、両親にも感謝。「ライバル」と「挫折」というワードを感じる作品でした。
2014/02/25
感想・レビューをもっと見る