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火桜が根 - 幕末女志士 多勢子

火桜が根 - 幕末女志士 多勢子

火桜が根 - 幕末女志士 多勢子

作家
藤本ひとみ
出版社
中央公論新社
発売日
2014-09-24
ISBN
9784120046513
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火桜が根 - 幕末女志士 多勢子 / 感想・レビュー

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Aya Murakami

読メのユーザーさんのおすすめで図書館で借りてきて読みました。 漢文よりも日本の古文や和歌を愛するヒロイン多勢子。漢文で点数稼いでいた自分としては多勢子がどのようなフィーリングで文章を読んでいたのか興味があります。激しさの中にも柔らかな感性を秘めていたのかも?尊王に傾く前は恋の和歌に凝っていたようですし。 多勢子を扱った作品には夜明け前という有名な作品があるとか、そして最終章の名前は夜明け前。夜明け前は他館の閉架に所蔵されているようなのでいつか読んでみたい。

2020/08/02

とても格好いい女性だったんだなぁと、幕末素人ながらもとても楽しめた。どれだけ絶望しても、決して諦めない強さが素敵だった。もっと松尾多勢子さんについて知りたくなった。

2015/06/16

あかんべ

現代のおばさんなら、こういうこともするだろうが、あの時代にしたとはすごい。上京して思っていたこととは違い、落ち込むがそのたび自分にできることを探して立ち上がるそのパワーに脱帽。なんとなく嫌な感じの岩倉具視が、輝く光に見えたのにも苦笑い。

2014/11/13

HH2020

◎◎◎ 田舎の百姓の中年おばさん(本書では婆)が主役の痛快な物語。婆を侮ってはいけない。勤勉で歌に通じ、天竜川の精気を呑込み、京に行き、尊皇活動のため八面六臂の活躍をする。荒くれ男にも公家にも怖気ることがない。息子か孫のような若い男たちからは慕われる。この多勢子の行動力は、政を帝に取り戻すという一途な思いから来ているのだ。純粋だなあ。出だしの厠のシーンには引いたが、そのあとは物語の展開に没頭だ。生きる力を与えてくれる。お勧めの一冊。

2015/04/20

Junnko Simmura

この時代にしては恵まれた県境にあったとはいえ、女で年を取っていて田舎者、このマイナス要素をすべてプラスに変えていく多勢子にほれぼれした。幕末といえば新選組か薩長の志士の話が主なので、平田派のことは全く知らなかったので、別の角度からの幕末をしることができ、お話の面白さに加えて興味深かった。あの時代の50代は現代の70代か。そこからあのような活動をした女性がいたことを知ったのが一番の励み。尊王の活動をしつつイケメンに時めき、年の功ではやる若い志士たちをあしらうのがたまらなく恰好がよい。

2014/11/02

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