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スケープゴート

スケープゴート

スケープゴート

作家
幸田真音
出版社
中央公論新社
発売日
2014-10-09
ISBN
9784120046605
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スケープゴート / 感想・レビュー

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それいゆ

原田マハの「総理の夫」と同じ感覚の作品でした。でもこの本の発刊は、将来日本初の女性総理を期待される小渕優子経済産業大臣が辞任するタイミングに合わせるかのようでとてもタイムリーです。主人公のイメージとは若干異なるのですが、天海祐希主演で映像化してほしいです。

2014/10/24

いたろう

金融のプロとして、圧倒的な知識に裏打ちされた鋭い経済小説を書いてきた真音さんだが、政治の世界はやはり専門外か、今までの経済小説に比べると軽い感じの政治エンタメ。そもそも、これは政治小説ではなく、政治家小説、深い政策の議論は避け、ひょんなことから大学教授から政治家になった女性の奮闘を描いた、頑張る女性への応援歌。権謀術数渦巻く男社会で真っ直ぐに進む主人公の姿がとても清々しい。原田マハさんの「総理の夫」を思い出したが、それよりも面白く読めた。

2015/01/08

Yunemo

何だか著者にしてはあっさりし過ぎでは?というのが読了後の最初の印象。特に表題に込められた想い、こういうものなの。結末がこんなにすっきりでいいの。何となくの違和感。とは言え、随所に著者らしい表現があって、それなりに楽しめたのですが。政治とは、避けよう、離れようとすればするほど、逆に引き寄せられてしまうものなんでしょう。高齢化社会、人口減少問題はまさに今現実に議論されていること。選挙戦の生々しさ、女性総理の実現、他作家さんが何冊かでも謳ってますが、これらの表現も取り入れられて、ある意味現実感も読み取れます。

2014/11/01

トラキチ

初出「婦人公論」加筆修正あり。作者の経歴や存在は知っていたものの今回初めて手に取ったのはWOWOWにて黒木瞳主演でドラマ化がきっかけとなっている。ドラマを視聴している人にとっては主人公の三崎晧子を黒木瞳に重ね合わせて読んでしまうのであるが、原作至上主義読者の私とすれば主人公=作者という読み方の方が理に適っているように強く感じる。 初出誌の影響もあるのかもしれませんが、予想よりもずっとエンタメ的な内容で、読みやすさを重視して書かれていて、作者の専門分野の金融経済などの知識等が極力抑制された内容となっている

2015/04/14

123

予想より面白かった。作者の作品は高橋是清を描いた『天祐なり』しか読んでいなかったので、本作も固い感じを想像したが、文章にクセもなく、さらっといけた。内容は、あまりに上手く行き過ぎでどうかと思う一方、その出来過ぎ感が、逆に心地いいのかも。ただ、地銀の取り付け騒ぎの火消しのための主人公皓子のアイデアが、安易で現実感が乏しかった点にちょっと興醒め。また、皓子とその娘、そして女性番記者とのこじれた関係が修復する様は?そんな会話だけでわだかまりが解消するかぁ?とツッコミを入れたくなる。でも全体的には合格点です。

2014/11/13

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