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誤断

誤断

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作家
堂場瞬一
出版社
中央公論新社
発売日
2014-11-21
ISBN
9784120046773
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誤断 / 感想・レビュー

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ミカママ

へぇ、企業の事故隠蔽か、堂場さんも面白いところに着眼したわね、ということで一気読み。この作家さんは常にリーダビリティを意識してくれているのか、場面の移り変わりや、人物描写がとても丁寧。ラストもおそらくすべての読者が納得できる方向で。エンタメ作品としても上級です。

2015/07/03

じいじ

「暗転」につづく堂場氏の社会派小説を余韻にひたりながら読み終えた。薬品の公害問題をテーマにした昏い重い内容だったが、読み応えがあって面白かった。過去に水俣病、イタイイタイ病など四大公害訴訟が話題になり世間を不安に陥れた。しかも、この手の裁判は気の遠くなるくらい年月がかかるのが現実。今作の実利的な結末が素晴らしくて、納得した。「社会に対する正義は、会社にとっては悪である」とひたすら隠蔽工作に走る企業を改心させた主人公青年、弁護士、医師を称賛したい。堂場氏の人の心を丁寧に描いた社会派小説もっと読みたくなった。

2015/12/07

それいゆ

40年前の話がメインだけあって何となく古くさい雰囲気いっぱいでした。新たな欠陥薬事件の顛末が不透明で中途半端な形で終わってしまいます。話は面白いのですが、なぜか読むのに時間がかかり、眠気と格闘しながらの読了でした。

2015/04/19

ゆみねこ

製薬会社の広報部の若手社員槙田が、副社長の特命を受けて秘密の任務を担う。会社には大きな秘密があり、真実を知った槙田は大きく悩み苦しむ。会社を守るべきか、正義に生きるべきか。40年前の公害事件も絡み、重く苦しい読み心地でしたが先が知りたくて一気に読破しました。「暗転」に次いで社会派の堂場さん、こちらも中々良かったです。お勧め。

2016/01/05

ナミのママ

【原作週間@月イチ】社会派小説か企業小説になるのか。堂場さん、こういうものも書かれるのですね。企業物は政治・経済の背景やら、肩書きのつく登場人物が多くて、どうも頭を悩ますものが多いのですが、これはとても読みやすかったです。といっても、内容は重くて、考えさせられます。企業人であるか、人として生きるか・・そんな深い意味を感じながら読了しました。

2016/02/26

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