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北条早雲 - 悪人覚醒篇

北条早雲 - 悪人覚醒篇

北条早雲 - 悪人覚醒篇

作家
富樫倫太郎
出版社
中央公論新社
発売日
2014-12-19
ISBN
9784120046858
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北条早雲 - 悪人覚醒篇 / 感想・レビュー

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W-G

一巻以上に面白かった。いよいよ都を離れ、戦にも身を投じていく新九郎。戦にまつわる色々も楽しいが、領地統治の様子や、今後の鍵となってくるであろう人物との出会いの数々が、とにかく読ませる。それらが積み重なってのラストの展開はかなり胸熱。合戦シーンも決して少なくはないが、それ以上に戦国時代版経済小説的な妙味の虜になって一気読み。新九郎のキャラクターが成功の大きな要因。歳を重ねても変な老獪さが出ず、清々しさを保てている。ここからいよいよ領土拡大に向けて、戦禍も拡がってゆくだろうが、読み進めるのがもったいない気分。

2021/05/31

ケイ

新九郎、駿河から伊豆へ。本人は無欲だが、花の御所内の紛争や室町幕府と関東府との争いに巻き込まれ、誠実に対応しているうちにあれよあれよと出世しているような描写。確かに人格者であったのだろうが、明確な意思がなければ最初の下剋上大名と言われはしなかっただろう。姉も今川家に嫁いでいるし、父も叔父たちも幕府の要人の近辺にいたからこその伊豆攻めで、秀吉とは違うのだ。しかし、太閤より早雲の格好いいことよ。その北条氏に印籠を渡した太閤さんの伊豆での評判はと気になった。大阪での真田、秀吉びいきのように早雲人気は高いのかな。

2017/05/16

優希

一気読みでした。悪人と呼ばれた早雲を題材にしています。民のために悪行を犯したようですが、どうも悪人とは思えないんですよね。当時から見れば悪人なのかもしれませんが。人を救うためには悪人にもなるということでしょうか。将来を見据えて信念に基づいて行動し、援助が受け入れられない状況に陥っても覚悟を決めて行動するのはまさに戦国武将の理想だと思えます。悪人と呼ばれようとも、当時の権力体制に疑問を持ち、理想の国を作ろうとした姿が伺えました。

2015/07/31

BlueBerry

この人の地代物、特に戦国のものは好きなのでこれも楽しく読めました♪スラスラドンドン進むので「私との相性も良いんだなぁ」と思います。次も楽しみにしています♪序盤○中盤◎ラスト◎戦国物が好きな人にお勧め。

2015/01/14

まちゃ

戦国の三悪人の一人に数えられる北条早雲の人生を辿る物語。領民を搾取しない領国経営のために悪人と呼ばれることも厭わずに古い風習を打ち破る姿が新鮮でした。読後感◎ /[興国寺]甥の龍王丸を今川家当主にするための二回目の駿河への下向。駿東の興国寺城の領主となってからの領国経営[伊豆]二度目の妻・真砂との死別。堀越公方・足利政知とその妻・満子との出会い[茶々丸]政知の死後、堀越公方となった足利茶々丸を倒すための伊豆討ち入り

2015/05/27

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