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女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび

女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび

女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび

作家
古内一絵
出版社
中央公論新社
発売日
2016-11-16
ISBN
9784120049101
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女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび / 感想・レビュー

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fukumasagami

「どうしてこんなに優しくしてくれるんですか」 それは単純な疑問だった。最初は抗議の一団に紛れてやってきたことは、この人だって、あの真っ赤なウィッグをかぶった若い男から聞かされているだろう。 初めて会ったときも、警戒心むき出しで、圭を連れ戻したのだ。 それなのに、どうしてそんな自分に優しくしてくれるのだろう。 「そうねぇ……」 シャールは少し考え込んでから、あっさりと告げた。 「寂しいからかもしれないわね」 その言葉に、未央は胸を衝かれる。 「生きていくのって、寂しいのよ」

2017/08/12

けんとまん1007

やっぱり、このテイストはいいなあ~。ある意味、定番でもあるが、それで安心できるのもある。人は、自分の中で答えを持っていながら、なかなか、それを受け入れようとできない時がある。そのきっかけを作るのが、このカフェなんだ。さりげなくて、それでいながら深い心配りがされている夜食カフェ。人は、食べること、話すこと、感じることで生きている。だからこそ、こんなカフェが必要な人たいもいるのだ。

2017/08/06

しんごろ

シリーズ第2弾!シャールさんの悩む人達にかけるひと言は、ボンヤリとしてるようで的確なひと言。そして、温かく優しくていいね。シャールさん、退院してから的確なひと言がパワーアップした感じ。マカン・マランに来る人には、愛を感じる魔法のひと言だね。自分が思い悩んだら、一度店に来れば、もうそこから常連、そんなマカン・マランに行ってみたいとまた思ってしまった。本を読みながら夜食をゆっくり味わいたいね。

2020/08/21

病から無事帰還したシャールの下に様々な人々がやって来て、心癒されて行く。でも実はシャール自身が心の安寧を受けていたのではなかろうか。最後までわかりあえずに、末期を看取り送って父に対して、親不孝だったとつぶやくシャールにかつての同級生柳田が、「お前は病気から帰ってきたのだから親孝行したんだ。親より先に死ぬこと程の親不孝はない」というくだりには、涙が滲んだ。みんな精一杯生きているから苦しかったり辛かったりして、マカン・マランで肩の力を抜いて行く。良い店だ。

2018/01/20

tetsubun1000mg

筆者の最新刊「最高のアフタヌーンティーの作り方」が面白かったので、巻末の著書紹介から面白そうと1巻目を読んですぐ気に入った。 キャラクター設定と悩める人のテーマが今読んでも引き付けられる。 現代人の悩みは変わらないのかな? 文章を読みながら場面や会話シーン、表情などが目の前で見ているように浮かんでくるのは相変わらずのうまさ。 連作のTVドラマを見ているように感じる。映画の仕事で培った技術なのだろうか、筆者には撮影用カメラの四角いフレームが見えているようだ。 残りあと2巻ゆっくりと楽しみながら読むとしよう。

2021/09/02

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