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血

作家
新堂冬樹
出版社
中央公論新社
発売日
2017-03-17
ISBN
9784120049620
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血 / 感想・レビュー

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starbro

新堂冬樹は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、暗黒女子、忌まわしい家族・親戚の『血』絶滅浄化小説でした。新堂冬樹節全開で最近の作品の中では、一番面白いかも知れません。主人公沙耶が魅力的なので、シリーズ化があるかな?

2017/04/08

いつでも母さん

そういう意味だったのか。『血』・・結果はそうなるよね。タイトルと表紙が私を誘った。この赤は効いている。本の厚さのわりにサクサク進む。こんなにも自分の身内にいやな人間がいるのは堪らない。『死んだ方がいい人って、こんなにいるんだよ。』だが、それを決めるのは沙耶あなたなのでしょうかー『わたしは、この体に流れる血を赦さない』次々に沙耶の思い通りに進んで行くのをドキドキしながら、バレないの?とガンバレ!が交差する。かつて私も自分に流れる『血』に嫌悪した頃があったなぁ。今は・・もうあきらめている。

2017/04/17

あすなろ

実に数年ぶりの新堂作品読了。読友の方々の感想を拝見して読んでみた。変わらないですねー、作風。とことん悪・ブラックである。それを忌避した数年前であるが、その印象を拭い去ることが出来なかった。血は自ら超えることは出来ぬ。その葛藤に現代の高校生が踠き、越えようとするとどうなるか?考えれば昔からあるテーマではあるが、現代知識を高校生が利用すると此処までに悪を貫けるという作品。また忌避かな 、新堂作品。どうも食傷気味…。

2017/07/31

モルク

黒新堂の一冊。15歳の女子高生沙耶は、家族や親族、その悪い血を駆除するために次々と殺人を繰り返す。まわりの人が死んでいくかわいそうな少女が、自分は疑われないように、例え疑われてもそれを払拭させるような綿密な計画をたてて。今のご時世家の中ではまだしも外での犯行は防犯カメラに撮られる可能性が高いと突っ込む。ブラピかぶれの謙一叔父さんの陳腐な武勇伝には苦笑し、ウイスキーの代わりにあおる午後ティーにやっぱりとニヤリ。駆除しても駆除しても新たなターゲットが現れ殺したのは総勢12名。これはもうサイコパス。

2021/04/21

まちゃ

高校1年生の少女・本庄沙耶の行く先々で起こる不審死と殺人事件。自分の体に流れる血を呪い、親族を粛清していく沙耶のサイコパス感が半端なかったです。ハラハラドキドキ感はそれほどでもありませんでしたが、それなりに面白かったです。

2017/04/16

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