金曜日の本 (単行本)
金曜日の本 (単行本) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
読メでお気に入りさんのレビューを拝見し手にとりました。ホントにいい意味で、特段何もない雰囲気が好きです。静かに、そしてゆったりと流れる文章はココロとアタマに静寂を与え、キモチを穏やかなモノにしてくれます。大半がエッセイの作りで、ラストに短編が収められていますが、やっぱりエッセイが格段に惹き付けられます。あくまで個人的にですが、作風というか文章が春樹さんに似た感じがしてると思ってますので、平坦に感じる文章であってもよくよく読み返してみるとココロのどこかにスッとおさまってくれます。リラックスして読めました。
2021/01/10
kinkin
物心がついたころから12歳ごろまで著者の吉田篤弘さんの子供時代のできごとと短編からなる本。今はデジタルの時代のせいかいろんなものが容赦なしに身の回りに降ってくる。吉田さんの子供時代わたしとほぼ同じ昭和の子供時代はまだぼんやりした優しい刺激だったように思う。そしてなにより本が大好きでビートルズが気に入ったところが私とかぶさってとても親近感をもって読むことが出来た。分厚い本ではないけれど大きい本ではないけれどその分、何回でも読んで飽きないものがこの本には備わっている。本好きの人にはぜひ読んでもらいたい一冊。
2019/05/25
あや
読み終えた今日は金曜日ではないけれど、ゆったりとした自分だけの時間にひっそりと読み終えた。 私も小さい時から図書館や本屋さんなど、色んな本に囲まれた中で、本の背表紙を眺めるだけで何とも言えず落ち着く子供だった。 背表紙を眺め、これ!と思った本を手に取り、その本を購入して家で開く時の何とも言えない幸福感。 そういう温かい気持ちを思い出させてくれる本でした。
2018/02/04
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
85/100点 著者の幼少期の思い出を綴ったエッセイ。いやー面白かったです、好きですこの本。吉田さんの小学生の頃の生活の中での、1970年当時の音楽や東京の情景・世相などが描かれていて、昭和感溢れる一冊となっています。まだ社会全体は豊かでは無かったかもしれないが、活気と温かみがあった時代、懐かしく読ませていただきました。収載されている短編小説「窮鼠、夜を往く」も面白かったです。唯一の不満はページ数が少なかったところだけです。もっと読みたかったぁ~!
2018/03/19
けんとまん1007
クラウトエヴィング商会の顔も持つ吉田さんの幼少期を綴ったものがたり。そうそう、物語ではなくて”ものがたり”だよね~。淡々と進むなかで、いろんな想い出が出たり引っ込んだり、また出てきたり。自分の小さい頃の思い出が、突然蘇ってくることがあるが、それに似たものを感じた。他の曜日の本も書いて欲しいなあ。
2018/03/21
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