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ウマし (単行本)

ウマし (単行本)

ウマし (単行本)

作家
伊藤比呂美
出版社
中央公論新社
発売日
2018-03-20
ISBN
9784120050626
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ジャンル

ウマし (単行本) / 感想・レビュー

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ままこ

ユニークな観点から国内外の飲食物とそれに関わる出来事を絡めて書かれたエッセイ。ときどきゲッとするグロい表現も出てくる。「きのこ」についてのイメージは完全ホラーだ。ふんだんに用いられていたオノマトペ(擬音語)。その擬音で想像した見た目や食感はフフフッとなんだか笑える。章タイトル『ニガしマズしウマくなし』は特に面白かった。

2018/07/07

けんとまん1007

どれもこれも、美味しそうですね~。まあ、中には、実物を食べてみないと・・というのもある。それを通り越しても、伝わってくるものがある。自分で食べたということ、そして、短い文章の中で伝える技術おこころがあるからだろう。ウマし・・・という言葉自体に力がある。

2018/10/09

よこたん

“日本ってところはすごい。葉菜も根菜も海藻も、しゃきしゃき、ねっとり、ずるずる、もちもち、ほくほく、しみしみ、こりこり、いろんなふうに調理されて実にウマい。” カリフォルニア在住のおばさんと称する伊藤さんのひとりごとのような文章の、言葉選びに酔ってしまう。うまいも不味いも潔く、生々しく伝わってくる。外国暮らしでも、やっぱり日本人の視点であり、懐かしい思い出の食もある。卵への愛がすごいのと、鯖を嫌いな理由を滔々と語る語る。確かに不味い鯖は臭い!いや、臭いから不味いのか。昔食べ物は全般的に赤かったにも同意。

2018/05/25

booklight

詩人の食エッセイ。東京→ポーランド→カリフォルニアと住む場所を変え、2回結婚して、しかも言葉の達人(詩人)、ということで、ネタも技もみっちりはいって飽きさせません。『世田谷のうなぎ』や『浄土行きのかき卵』は食べてはいけないんじゃないか、というぐらいおいしそうだし、『機内食』とか『ターキー』はじつにまずそう。『人肉きのこ』とか『きのこ(真似をしたらいけません)』とかは、ちょっとこの人おかしいのだろうかと思ってしまう。一気に読むとちょっと胃もたれするぐらいパワフルだけど、何の衒いもない食賛歌がいっそ心地いい。

2021/05/29

はる

やっぱり食べ物エッセイは読んでて面白い。今回の作者はアメリカのカリフォルニア在住と言う事で特に日本食に対する思いが凄いと思いました。そこには思い出と言うエッセンスも入っているはず。しかし、まさかミカンの缶詰もどきを作るなんて逆に凄い。今はtable orangeとして海外でも売られてるから代用品のオレンジから本物のミカンに変わったのかな?ちなみに私の桜餅の流派は道明寺派です。

2020/06/10

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