元禄お犬姫 (単行本)
元禄お犬姫 (単行本) / 感想・レビュー
とん大西
生類憐れみの令が施行されて十余年、江戸の町は大量の『お犬様』であふれかえる。皆が手を焼く野犬、猛犬のたぐい。それをいとも容易くてなずける旗本御家人の娘・知世。「いいこだから、いらっしゃい」-握り飯を差し出すお犬姫知世に敵意剥き出しの野犬の群れも尻尾を振ってなつきだす。そんなお犬様との奇縁がもとで騒動に首を突っ込む羽目となる姫。窃盗事件、仇討ち、挙げ句の果ては忠臣蔵。お転婆お犬姫の青春記という感じかな。そやけど『お犬さま』に苦労してる割には、みんな生類憐れみにそこそこ順応しちゃってるんやね(^o^;)
2018/10/14
初美マリン
犬を大切に思う娘と生類あわれみの令と元禄と題名にあるように、討ち入りを絡めた小説、タイトルがこの作品のすべてを表現していた
2018/11/08
星落秋風五丈原
意外と諸田さんは忠臣蔵好き?今回も忠臣蔵絡み。綱吉時代に犬にめっぽうなつかれるお犬姫の一家が引越し先で様々な事件に遭遇。その一方で赤穂藩騒動が進行。
2018/06/14
pohcho
生類憐みの令の時代、どんな犬でもたちどころに手懐けてしまう「お犬姫」を描いた連作短編集。(姫と言っても武家の娘なので、姫ではないのだが)「盗賊お犬党」が出てきたり、お犬姫の想い人の仇討ち話などがあり、物語の裏では赤穂浪士の討ち入りが進行している。ミステリーというほどではないし、コミカルでもないし、ほのぼのやしみじみには後一歩のような気もするし。つかみどころのない印象だったが、さらりと読了。 .
2018/07/02
信兵衛
諸田さんは元々好きな作家のひとりなのですが、本作に関しては、それなりに色々なドラマが織り込まれているものの、もう一つ面白いとは思えない、というのが正直な感想。
2018/06/21
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