神を統べる者-厩戸御子倭国追放篇
神を統べる者-厩戸御子倭国追放篇 / 感想・レビュー
信兵衛
いったいどれだけ長い物語になるのかと畏れつつも、今後の展開が楽しみです。
2019/03/22
はじめさん
後の聖徳太子・厩戸王子、七歳。優れた知能と天稟で、一度見た顔は完全記憶、書物も速読でラーニング、外国語もペラペラ…神を祀る皇族なのに母方の蘇我氏が広めようとする仏教に興味津々…幼い頃より異形の「禍霊」に襲われ、お経を唱えて退散させた成功体験。これがもっけの幸いのルーツである。祭祀と武力を司る物部氏の姫君との邂逅により、運命の歯車は回り出す。仏教を危険視した時の帝より暗殺の勅令、放たれる刺客たち。蘇我、物部は政敵ながら手を組み、双門最強剣士を護衛に遥か彼方、天竺への貴種流離譚がはじまる。/ 昔は皇族たくさん
2019/04/03
aloha0307
7歳の厩戸御子(聖徳太子と今は表記しないそうです)が時の敏達天皇にあまりの才ゆえ疎んじられ、落ち延びて(関東でも太子由来の地名が数多ありますね)中国:揚州にたどり着くまでを描きます。資料は殆どなかったろうに、我が国仏教の黎明期をここまで芳醇な物語に紡ぐ荒山さんに脱帽。蘇我馬子の政敵:物部守屋を単なる廃仏派にしないところがポイントです。
2019/06/09
サケ太
古代宗教戦争開幕。後の聖徳太子である厩戸皇子を軸に、大八洲国(日本)、そして中華(北周)を舞台に繰り広げられる冒険劇。見知らぬ時代だというのに、情景描写でスーっと没入出来る。当時の権力者たちの人物像が非常に面白い。有能な物部守屋、泳ぐの大好き蘇我馬子(孫もそうだったけれども)。伝奇らしい、異能力バトルも面白い。自分は仏教、道教などについては知識不足な所もあるが、読みやすい。厩戸皇子に降りかかる様々な苦難。ドキドキしながら壮大な世界に浸る事が出来る。何処に行くのか、見届けたくなる作品。
2019/02/25
もえたく
シリーズ全3巻の1巻らしい。幼き頃から異能を発揮する厩戸御子が、仏教派の蘇我氏と八百万の神派の物部氏との争いに巻き込まれ、遂には倭国を追われるまで。これまでの著者の『柳生百合剣』などのぶっ飛んだ伝奇モノと異なり、日本に仏教が根付くまでの背景を丁寧に描きつつ、エンタメ感も残しており続編が楽しみなシリーズになりそうです。
2019/03/31
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