黄金夜界 (単行本)
黄金夜界 (単行本) / 感想・レビュー
ミカママ
橋本さんの『金色夜叉』へのオマージュにして、ほぼ遺作。なんだかんだで(わたし的に)悪人が出てこないのがまず好ましい。橋本さんは年上の登場人物たちを借りて、現代の若輩者に対して人生訓を遺していかれた気がする。古希間近に書かれたのであろう、この作品の女性目線がリアルすぎる。一時はホームレスにまで落ちた元東大生の貫一の生き様が凄まじいのだが、あそこに至る経緯は彼の育った環境なのか、発達障害(あくまで私見)によるものか。最期にこの作品を遺してくれた著者に感謝。
2021/06/29
starbro
橋本 治は、学生時代からずっと読み続けている作家でした。本書は、著者の遺作?でしょうか。著者版、平成の『金色夜叉』、著者ならではのエスプリも効いていて、遺作に相応しい秀作でした。改めて著者の冥福をお祈りいたします。 https://otekomachi.yomiuri.co.jp/enta/20180607-OKT8T86254/
2019/07/29
yuyu
現代版「金色夜叉」。大体のあらすじは知っているが、読んだことはない。似ているのか否かはよくわからないが、現代版とはいえ、どこか古臭さを感じてしまう。昭和の香り?表紙がなかなか過激で職場などで読むにはちょっと…。
2019/12/12
Makoto Yamamoto
久しぶりの橋本治。 ほぼ遺作となった「金色夜叉」を現代風にアレンジで著者の思いが伝わってくる「黄金夜界」。 主要登場人物のMIYAと貫一は貫一の両親が他界してから一緒に豪邸に住むようになる。 二人の不器用な生き方になるのも仕方ないか。。。と思いながら、最終章の黄金夜界が締め。 貫一の行動は今一つ理解できないが。。。
2021/07/31
チャッピー
美也の主体性のなさにイライラさせられつつ先を知りたくて本が離せなかった。読み終わった時に心臓バクバクでした。
2019/07/26
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