ウナノハテノガタ (単行本)
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ウナノハテノガタ (単行本) / 感想・レビュー
starbro
大森 兄弟は、初読です。中央公論新社創業130周年記念「螺旋」プロジェクト第七弾です。 http://www.chuko.co.jp/boc/spiral.html 「螺旋」プロジェクト完読倶楽部継続中です。 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11423997?sort=book_count&order=desc 元芥川賞候補作家ユニットだけあり、純文学古代ファンタジー、シリーズの中では一番難解な作品でした。続いてラスト「天使も怪物も眠る夜」 へ。
2019/08/14
ナイスネイチャ
図書館本。螺旋シリーズ6冊目。う~んよくわからない。原始時代なのだがごめんなさい理解できなかった。
2019/08/13
mocha
はじめは苦戦した古代の言葉が、次第にスムーズに脳内変換できるようになる。それはイソベリ族の生き方を理解していく過程と重なる。「死」という概念を持たない彼らと、狩猟民であり、常に「死」と隣り合わせのヤマノベとの不幸な出会い。伝説のようでもSFのようでもある。見守る者ウェレカセリのことをもっと知りたい。螺旋世界の要素をぎゅっと閉じ込めた根っこの物語。他の作品も読めば補完されるのだろうか?
2020/04/24
あも
螺旋古代編_紀元前3千年。山の民ヤマノベと海の民イソベリ。高い崖に隔てられ交わることなく生きていた二つの種族が地震をきっかけに邂逅する。言葉も通じずお互いを同じ生き物としてすら認識していなかった彼ら。後世とは違い、互いに見るだけで怒りが湧きはしていない様子。勿論本作でも争いは起きる。これが数千年かけて遺伝子に憎しみが刻み込まれるきっかけなのか。無邪気な狂人にも全てを知る賢者にも見えるウェレカセリの存在や、原始的迷信、ウナ=海といった創作古代語も興味深いが、とにかく読みづらい…。読み進めるのに随分苦労した。
2019/08/11
さつき
螺旋プロジェクトに連なる作品。原始の世界を舞台にした物語は好きですが、日本の作品だともっとファンタジーや記紀神話寄りになる物が多い印象でした。この作品は肉体の痛みや腐敗臭など、生々しい感覚に溢れていて、綺麗事ではない「生きること」の力強さを感じました。海と山の対立の描き方も鮮やかでした。真実を知ったオトの葛藤が切なく、先の読めない展開に夢中になりました。
2020/07/20
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